先日、パーソナルトレーニングを担当させていただいているクライアントさんが、10年ご継続を達成されました!!
素晴らしいことです。
身体に個性がある方ですので、ご継続できたのは並大抵の努力ではなかったと思います。
また、私もその方の身体の個性と向き合う為にたくさん勉強が出来た、という良いことがありました。
私もその方がまだまだ永く、お元気に生活していただきたいと願っています。
これからも可能な限りサポートをしていきたいと思います。
身体の個性、といえば
内科的、整形外科的に疾病をお持ちの方
加齢で動きづらいところがある方
メンタルに個性がある方
色々いらっしゃいますよね。
その中で加齢の話を。
先日、東京都の区の講座を担当させていただいた時に、若い担当者様に「自分は若くてスポーツをしていたので正直ウォーキングなんて運動になるのか、人が集まるのか不安でしたが、実際行ってみると参加者の皆さんは楽しそうだしウォーキングにも色々な理論があって勉強になりました」と仰っていただいて
若い時って私もそうでしたが、自分が動けるから、運動しない人や低体力の人やご高齢の方の心身に想像が及ばないものですよね。
でも今回の担当の方はすぐに気付かれて素晴らしいことだと思いました。
高齢者疑似体験キットは以前、経験したことがあるのですが
本当に動きづらくて、こんなに動きづらいなら長い距離歩くのは辛いだろうなぁと感じました。
そういえば妊娠の時も大変だったな…経験しないと分からない事ってたくさんありますね。
いま、ご高齢の方のグループ運動指導というのもいくつか行っていますが、加齢による動作の難しいさ、難聴による聴き取りづらさ、各個人への既往症への対応など、知識と想像力をフルに働かせて行わないと事故が起きかねない怖さをいつも感じています。
本筋とは話が逸れますが…
加齢で聴力が低下している方って本当に多いんです。
外見からは補聴器などをつけていないと識別出来ないのですが、補聴器って聞きたくない音か大きく聞こえたりして外出の時に使いたくない、と思う方が多いそうで(補聴器の性能が悪いというわけでなく、使い方が単に上手くないというケースもありみたいですが)補聴器を付けていないので、ほぼ聞こえてないんです。
それで、グループ運動指導の際に一人だけ全然違うことをするから、「あれ、ちょっと認知機能が低下しているのかな」とか、酷い場合は「指示に従わない自分勝手な人かな」とか思ってしまいやすいのですが
実は聴こえてない、という…
70〜80歳代のグループだと2割くらいの人は聞こえていないと思って間違いないです。
これも知らなければ分からないことですよね。
と、いうことで
やはり運動指導は知識と想像力が大切。
健康日本21第三次のアクティブガイドでも、誰一人取り残さない健康づくりを提唱していて、先に述べたような身体の個性がある方でもエビデンスがある限り、出来るだけ身体活動をしていきましょうという事になっています。
そんなお手伝いができるよう、これからも丁寧に仕事をしていきます。