孤独の処方箋 | 健康運動指導士〜芦田天文子のブログ

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千葉の健康運動指導士
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私は様々な場所で65歳以上…いわゆる高齢者の方の運動指導をしています。


例えばサービス付き高齢者向け住宅、お寺で行なっている自主開催の運動教室、地域のシニアグループ、そしてフィットネスクラブ。


今は70歳代なんてまだまだ身体も心も若いので、高齢者と呼ぶのも申し訳ないくらいなのですが


でも70歳代でも一人暮らしの方というのは多くいらっしゃって、元々独身や配偶者を亡くされた方など、運動の場に来るのが一週間の中で唯一の他人とのコミュニケーションの機会であったりする場合があります


運動の場にいらっしゃる積極的な方ならまだ良いですが、そういう所に来ない方はテレビが唯一の友達になっちゃうのも仕方ないですね


2016年に生まれたスーパーマーケットのスローレーンは日本でも導入されているそうで

ゆっくり買い物ができるだけでなく、そこで会話も生まれるでしょうし


こちらは会話にもフォーカスしたサービスで、需要があるそうです


私も運動教室に行くと、参加者さんに「一週間の中でこの教室に来るのがとっても楽しみなのよ」と言われる事が多く、お一人で暮らしていらっしゃるとつまらないし寂しいんだろうな、想像に難くないです


若い人なら一人暮らしも気楽で楽しいものでしょうが、いずれ身体の自由もままならなくなり、友達や配偶者も逝去し、自分の子どもも仕事や家庭があり忙しそうで連絡するのも躊躇があり


寂しいんだろうな、と思います

もし自分だったら本当に寂しい



オンラインで運動指導をさせていただいている、新浦安のシニアグループは活動的な方が多く、色んなところに見学や旅行に行ったり、医療や経済の専門家を呼んで勉強会を行ったり、運動をしたりで、単身者でも楽しく暮らしていらっしゃる様子です


こちらのグループも、みなさんがシニアの入り口に立った辺りに結成されてずっと続けているので、先の見通しが出来ている事に本当に感心します


60歳ごろだと、「一日する事がない」80歳を迎える自分って想像できませんからね



話はそれますが、認知症の予防というのは35%ぐらいは努力で避けられるそうです


その中の8%が「教育」ということで、教育を受けた期間が長い方が認知症になりにくいというデータがあるとの事


この記事によると、学歴と認知症の相関の主因は、教育によって健康的なライフスタイルが実践され、主たるリスクである生活習慣病が起こりにくいとの事


話は飛躍するかも知れませんが、高齢者の孤独においても、教育によって先の見通しが効く様になり、高齢者の入り口までに人付き合いや住む場所などの整備がなされ、本格的に身体の自由が効かなくなった時にもなんらか孤独を解消する手段を得られるのではないかと思います


来る年金生活に向けてのマネープランというのは中年期にも活発に教育を受けるものですが


健康の大きなリスクとなる孤独に向けても本人による備えは必要だな、と思いますニコニコ