好奇心が未来をつくる | 芦田天文子〜千葉の健康運動指導士のブログ

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ソニーコンピューターサイエンス研究所編
『好奇心が未来をつくる〜ソニーCLS研究員が妄想する人類のこれから』


ソニーコンピューターサイエンス研究所とは

"ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)は、1988年2月に設立されました。ソニーCSLでは、研究者はソニーCSLの基本的な研究テーマに基づいて、ひとりひとりが自分自身で目標を立てて研究を遂行します。そして、その研究成果は、すべて研究者個人の名において発表されます。これは、当研究所が、研究とは本来、個人あるいは個人の自由意志に基づく集団が自発的に行うもので、研究所はそれをサポートする存在に徹するべきだと考えているからです。また個人の業績は人類・社会への貢献、学術の進展、産業の発展、商品への貢献など、多くの次元からなる総合的なインパクトの大きさを基準に評価されます。

このような環境の下で、研究者たちは、世のため人のためとなる研究を行い、その成果をもって世の中を変えていくことを目指しています。それには、ソニーグループの活動を通して社会に還元されることもありますし、自ら起業し事業化を行うこともあります。それぞれ異なったディシプリンを持ったソニーCSLの研究者は相互に大きな刺激を与え合い、新たな研究領域や研究パラダイムを創生し、新技術や新事業を創出し、人類・社会に貢献します。"

一流の研究者が集まって「人類の未来のための研究」を行なっている機関です。

何だかワクワクする研究所ですね。

この中に医師の山本雄二さんという方がいらっしゃいます。

山本雄二さん公式サイト

山本さんは東京大学医学部を卒業し臨床医として働く中で、「医師は病気になって病院に来た人にしか医療を施せない」という、医師としての限界に気づきます。

その解決法を求めて一度現場を離れ、ハーバードビジネススクールMBAに留学します。

医療とは全く違う視点から世の中を見るビジネススクールで、ルーチン業務よりアウトカムの重視、そして世の中の為なら稼げていなくても存在価値がある、という医療従事者のありがちな視点から、事業を継続・拡大し続けなくては社会貢献とはならないという「社会起業家」としてのあり方を学びます。

生命を扱うものはお金の稼ぎ方を考えるなんてとんでもない、儲け主義だ、などと考える向きがありますが、そもそも事業を継続出来なければ、そのサービスを提供し続ける事が出来ないのです。それは金に汚い、という話とは別であり、そこは健康産業に従事している者もキッチリと分けて認識をしなければいけない事だと思いました。

現在、山本さんは内閣官房医療イノベーション推進室企画調査官などのお仕事を歴任したり、データを使った予防医療を健保組合と連携して行えるようコンサルティングをする仕事をされています。

山本さんが臨床の場から、こうありたい、と思った姿に近付いているのでしょう。


さて、このように、医療の分野から抽出された予防医療に有効な生活のデータを、実際に運用していくのは保健士、栄養士、介護福祉士、健康運動指導士など現場で働く人達です。

私たち現場の人間も、志を持っていち企業体として活動するならば、持続的に社会貢献活動が出来るように、ちゃんとお金の稼ぎ方にも向き合っていかなければいけないと思います。

運動指導者は誰かの役に立ちたい、という優しい心を持った純粋な人が多く、それ故にビジネス的な側面には目を背けて生きてきた人が多いと感じます。

ただ、それで自分の生活が成り立たなくなってしまい廃業してしまうなら、その志は世の中にとって無かったも同然です。

もし事業を途中で放り出してしまったら、あなたを信じて付いてきてくれたお客様はどうなるのですか? 

志を持ってそこに立っただけではダメなのです。続けなくては。

これから私はより多くの人に、より長く、提供する為にもっと仕組みを考えたいと思っています。

何とかスタートラインに立てたわけですし。