情報の扱いも注意しないとね | 芦田天文子〜千葉の健康運動指導士のブログ

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朝の情報番組を途中から観ました。

味噌汁の特集だったようで、料理研究家が味噌汁のバリエーションを披露したり、識者が味噌汁の健康効果についてお話をしたようです。
観た時には既にその部分は終わっていて、視聴者からのメールのコーナーになっていました。

その時にハッとしたご意見がありました。

「味噌汁は1日二杯まで飲んで良い、と言っていましたが、視聴者には腎臓病その他病気の方もいるので、お医者さんに確認をして下さいと伝えて下さい」
という栄養士からのご意見でした。
確かにそうです。



腎臓病ガイドライン2018によると、塩分は1日6g以下を推奨、ただし減塩し過ぎはまた害となるので3gの下限を設けて、と書いてあります。

マルコメの計算式によると味噌汁1杯の塩分量は約2g、となると他の料理で塩分も摂りますから2杯はちょっと多いのかもね。

上記の腎臓病ガイドラインには大切な一言が書いてありました。(抜粋)

Q 2 CKD の進行を抑制するためにたんぱく質摂取量を制限することは推奨されるか?

推奨 CKD の進行を抑制するためにたんぱく質摂取量を制限することを推奨する.ただし,画一的な指 導は不適切であり,個々の患者の病態やリスク,アドヒアランスなどを総合的に判断し,腎臓専門医と管理栄養士を含む医療チームの管理の下で行うことが望ましい


病態は個々に違い、本人の身体や生活習慣も違うことから画一的な指導は不可能と言えるでしょう。

また管理は医療チーム全体で共有しながら行うのが適切である、と。

テレビを視聴している高齢者は持病を持っている事も多いので、情報の伝え方も気を付けないといけませんね…
良かれと思って実践したら病気を悪化させたり、最悪生命に危険が及ぶのです。


また、私たちがちょっと勉強してクライアントさんに低糖質ダイエットを指導したり、食情報を提供するのもこの怖さが伴うわけです。


気を付けないと。
自分で自分に言っています。

お正月恒例の鰻も塩分多いかしら?
気をつけよう…