マイク・スピーカーの使い方 | 健康運動指導士〜芦田天文子のブログ

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千葉の健康運動指導士
芦田天文子のブログ

スタジオ担当だった時にマイク含め音響機器の故障が多く、修理費もかさんだ経験から、正しい使い方についてのお話を良くさせて頂いています。

私はプロの音響屋ではないので、技術者の方から直接聞いて知った事ですが、シェアさせていただきます。

設備はみんなで大切に使いたいものですよね。

◆ハンドマイクについて
「単一指向性ダイナミックマイクの使い方」
ブログがとても分かりやすかったので引用させていただきます。
集音の特徴が非常に分かりやすく記載されていますのでぜひリンクをご覧ください。
図もシェアフリーとの記載に甘えさせていただきます。

レッスン中のインストラクターは
・手が滑る
・自分の声が聞こえない
理由からマイクの集音部を覆うようにして持つ方が多いです。
気持ちはわかります、滑りますよね。

しかし、単一指向性マイクの特徴からして、集音部(球)の下半分を覆うと集音の効率が悪くなり、また、狭い範囲に息が集中するため

・音がくぐもる
・マイク、スピーカーの故障の原因となる

問題が発生します。
また集音部のメッシュ部分は錆びやすくメンテナンスが難しいため、汗をかいた手で触って欲しくない部分でもあります。
一回塗装が剥げて錆び出したらとどまる所を知りません😭

同様の理由で口を付けて使用するのもNGです。
集音効率が悪くなり故障の原因になるうえ、口紅がメッシュにめり込んでそれはそれは掃除が大変なのです(涙)

また
・叩いたり吹いたりして音が出ているか確認しない。ア、ア、アなどと声でマイクテストする
・床に直接置かない。振動は命取りです。電源入ってる状態はもってのほか。

◆インカムマイク(ヘッドセット)について


・コード差し込み部について
インカムで構造的に一番弱いのはマイク部(頭に装着する部分)と本体(マイクベルトに装着する部分)とを結ぶケーブルの両端部分です。(図①の差し込み部分と②)

ケーブル(③)をウエアの内側に通すとき、本体をケーブルに取り付けてから吊り下げるようにして背中に通す方がいらっしゃいますがケーブルにストレスがかかりますので背中にケーブルを通してから本体に取り付けるようにしてください。

それから、レッスン後は本体やケーブルに着いた汗をタオルでふき取っていただきたいです。汗には塩分があり、ケーブルを抜いた後のコネクター部分にその湿気が入り錆びる元になります。
既に汗をかいているときはは本体を付けないで背中を通すとき、プラグ(ケーブル先端の金属)部に汗が付いてしまうという面もあり痛しかゆしなのですが…、そのときは本体に差し込む前にプラグ部をタオルでひと拭きして下さい。
これを実行していただけるだけで寿命がずいぶん違ってきます。

・マイク部接続部について
①の部分のネジに電気が通っていますので、ネジが噛んでいないのに無理矢理締めるとネジ山が潰れてしまうのと接触不良になります。

噛んでいる時はスムーズに回りますので、何かおかしかったら無理矢理締めないで確認をしてください。
この接続部はデリケートな場所なので、銀色のツルの部分を持ってグイグイ調節をしないで、根元を持って丁寧に動かして下さい。

ハンドマイクと同じく

・叩かない
・床に置かない

これは鉄則です。

マイク部は口角の位置に口からやや離してセットしましょう。
鼻息が入るのを防ぐのと、声がこもるのを防ぎます。
この場合はマイク音声半分と地声半分、つまり、やや声を張らないといけない状況にはなりますが、それが一番お客様には聞きやすい状態なんだそうです。
それで自分の声が聞こえない場合は、もしかして難聴気味の疑いもあるかもです…


◆スピーカーについて
・デバイスの扱い
近年iPhoneなどのデバイスを接続して音を再生する方が多いので、それに伴ったトラブルが出てきました。

ボリュームを上げたままデバイスを差し込むと「ブッ」と大きな音がしてスピーカーが飛んで(壊れて)しまいます。

イヤホン端子やライトニング端子でデバイスをつなぐときはボリュームを必ず下げてから行ってください。

デバイスの端子と、それをつなぐ音響機器には電位差がある場合があり、つないだ瞬間に電圧がかかることで「ブツっ」と言う音が出て、最悪の場合はスピーカーの低音ユニットが飛んでしまうことがあります。

音響屋としてはハウリングよりこちらの方が怖いとの事です。「抜き差しするときは一旦ボリュームを下げる」はぜひ実行してください。


・ハウリング
電気的には正帰還と申しましてそのままの状態にしておくとどんどん強くなっていきます。
アンプにはそのとき音声出力を遮断するリレー(電気的スイッチ)が入っていますが動作するまでにある程度時間がかかりますのでその前にスピーカーがダメになる(スピーカーのユニットが飛ぶ、と言います)ことがあります。
スピーカーには高音用、低音用など複数のユニットが入っていてそのうちのひとつだけが飛んだ場合、音が完全に出なくなるわけではありませんが何となく低音が出なくなったり、逆に高音が出なくなったりします。
PA用スピーカはある程度、丈夫にはできていますので瞬間的なハウリングはまず大丈夫ですので、ハウリングが起きたらスイッチを切るかボリュームを下げていただければだいたいは大丈夫です

またアクアビクスなどでスピーカーに水がかからないように気をつけましょう。





◆最後に
音響機器は高価である上に修理に時間もお金もかかり、不適切な扱いで故障をさせた場合施設に大変な損害を与えます。

また音響機器を適切に扱わない事でお客様に「聞きづらい」「何を言っているのか不明瞭」などのストレスを与えてしまいます。

このような事から、機器に対する正しい知識はとても大切であると私は考えています。

今回、このブログを書くにあたり、音響のプロである古村誠さんからコメント・監修をいただきました。感謝を申し上げます。

ぜひインストラクターの皆様で再度ご確認いただけたらと思います。
よろしくお願いします。