世間では、様々なことを我慢するように教えられる。

実は逆。我慢できる人は、我慢するから、変わらないまま。

「我慢できる人」ほど成功しにくい。

「我慢できない人」ほど成功しやすい。



一般に、会社員ほど「我慢」を覚える。

あなたも、会社員でなくとも、学校や親から我慢することを強いられ、教えられてきたのではないだろうか?



実は、これが、成功できない「裏の理由」だったりする。


なぜなら、成功する人は「我慢しない」から。

「そんなわけないでしょ! 成功者はみんな努力してるじゃん。じゃ、犯罪でもなんでもしていいわけ?」

そう思いましたか?

そんな極論を言っているわけじゃありません。

こんなことがありました。




■経営者の先輩がくれた、人生が変わる一言■

わたしが若い頃、自分の会社の、ある苦手な社員に悩まされていた時のことです。

いつも相談に乗ってもらう経営者の大先輩に、その話をしました。

すると、彼はこう言ったのです。

「ガマンしなくていいんだよ」

「いや、でも辞めさせるわけにもいかないし、辞めてもらっても困るし…」

そう言うと、彼は笑いながら言いました。

「そんなのカンタンだよ。他の社員の下につけるか、上に別の社員をつけて、ガードしてもらえばいいんだよ」

その瞬間、目から鱗が落ちました。

それでも、一応、気になることを訊いてみる。

「でも、社長は耳が痛いことを言う部下の意見も聞かないと、イエスマンばかりで固めたらダメになるって言うじゃないですか。経営者なら、そのくらいは我慢しないといけないかなと思って」


先輩経営者はさらに笑って言いました。


「あはは、マニアックだね。会社のためにちゃんとした意見を言うのと、苦手なのはまた別だよ。その社員は、ちゃんと会社のためになること言うの?」

「いえ。自分は仕事できるぞというアピールばかりで、提案してくることは使えないものばかりで。しかも、自分でやるわけじゃなく、『自分はやらないけど、こうすればいいんですよ』って感じで言ってくるんです」

「そんなの、さっさと遠ざけないと。仕事ができるわけじゃなくて、ただ自分を認めて欲しいだけじゃない」


そう言われて、ハッとしました。

その苦手社員は、歳上ということもあって、強く言えなかったのです。

結局「ムダに我慢してるだけ」。




■行動したら、すべてが好転した■

先輩経営者のアドバイス通り、すぐに別の社員を取り立てて、その苦手な社員を下につけました。

すると、

半年経たないうちに、その社員は辞めていった…。

代わりに、新しく取り立てた社員がメキメキと頭角を現し、後にわたしの右腕になってくれました。

わたし自身も、

それから伸び伸びと仕事ができ、快進撃を続けることになったのです。




■ある資産家の告白■

ある著名な資産家が、こんなことを言っていました。

「満員電車に乗るのがイヤでイヤでしょうがないんですよ。よくみんな耐えられるなと思います。あの場で同じ空気を吸うのすら耐えられない」

この感覚ですよ(笑)。

人によっては、それは問題じゃないか、と思うでしょう。

発言内容はともかく(笑)、本人にとって耐えられないものは本人にしか分からないし、人それぞれ。



普通の人は、

「そんなこと言ってたら、仕事なんかできないだろ!」

と、我慢させようとするでしょう。

それで、成功しますかね?

ここで言いたいのは、自己中ワガママになれ、という話ではないんです。



自分がやりたくないことは、とことんやらない。

やらないで済むように、必死に考え、行動する。

彼は「満員電車が嫌」だからこそ、それを回避するために猛烈に働いた。

そして、大金持ちになった。

つまり――

「嫌」を極めた先に、成功がある。



たとえば、経営者の集まりにいくと、みんな元気で明るい。

でも、話を聞くと、みんないろんなトラブルを乗り越えたり、問題に直面したりしている。

でも、個人的にやりたくないことは、とことん避ける。


顧問弁護士に相談する。会計士の先生にアドバイスを受ける。コンサルタントに力を借りる。資金が足りないなら、資金を募る。借り入れをする。

そう、経営者は、「解決」していく。

「我慢」はなんの解決にもならない。

だから、ベクトルが全く違う。

たとえば、成功しない人の典型は、

●行動しない

●リスクを負わない

●悩んでばかりいて解決策を模索しない

●無難で、毎日、変わらない日常、行動パターン

●チャレンジしない

などなど。

改めて考えてみてください。これで、なにか変わりますかね?成功とはほど遠いと思いません?




■我慢する人と、しない人のベクトルの差■

数多くの経営者たちと関わってきて感じるのは――みんな、ものすごく元気で明るい。知り合いには、自己破産して大復活した人、何人もいます。失敗も笑って話す。

でも、その根底にあるのは何か?

「ガマンしたくないことをとことん避ける」という姿勢。

つまり、自分が伸ばしたいことに、とことんエネルギーを向ける。

だから、普通の人にはできないことができる。



一方、我慢して生きている人は、我慢にエネルギーを使う。

だから、なかなか行動できない。経験値が上がらない。リスクが怖い。動けない。

ベクトルが正反対。エネルギーを使うベクトルが。




■あなたの「我慢」、それ、本当に必要?■

ここで、自分自身に問いかけてみてください。

今のあなたの生活や仕事の中で、

「我慢している」ということは、どんなこと?

我慢しないでいいようにするにはどうすればいいか、真剣に考えたことありますか?

思考停止状態じゃないですか?

今日から、自分がとことんイヤなこと、それを避ける方法を考えてみてください。




■一つだけ、超重要内容■

「じゃあ、何も我慢しなくていいじゃん!それを考えよう!」

そうと言えばそうだけど、そうでないと言えばそうでない。

じゃあ、どう考えればいいのか?

それは、

■まるく収まるように我慢しない

これです。

そして、あなたが「しなくていいようにするための我慢」は、もはや我慢だと感じない。


例えば――アスリートたちや高校球児(甲子園優秀候補など)。

彼らは、「青春の自由」と引き換えに、日々、練習に勤しんでいる。

我慢しているのがたくさんある。しかし、一般の人が思う我慢ではない。夢のための我慢は、我慢にならない。


同様に、我慢しなくて済む未来のためにする我慢も我慢とは思わない。

本当に避けるべきなのは、

「救いのない我慢」

成功しない人ほど、「救いのない我慢」をし、「夢実現のための我慢とも言えない我慢」をしない。

このベクトルの明確な違い、分かってもらえたでしょうか?




■今日からできる我慢しないワーク■

① 今の自分が「我慢していること」をいくつも書き出す

たくさん出てきます。当たり前だと思っている我慢も、書き出す。



② その中で、10年耐えられるかと、問い、答えにつまるものをピックアップ。



③ その我慢をしていない人たちを探す。(特に同じような境遇からしなくて良くなった人たち)



④ どうやってなれたかを調べ、10年以上耐えるか、いま、なにか動き出すかを決める。

はじめの一歩は小さくていい。1つでいい。決意することが、最も最も最も重要!!

(変われない人は、決意できない、しない)



■まとめ■

成功したければ「我慢できる人」ではなく、「我慢しない人」になれ。

我慢にエネルギーを使うのではなく、我慢しないためのエネルギーを使う。

そうすれば、自然とエネルギーは湧き出てくる。

つき抜ける力が生まれる。



さて、10年後、あなたはどうなっていたい?



ちなみに、わたしは、経営者になってから、経営者間で、「我慢するんだよ」と言われたことは一度もないし、経営者になって、満員電車で毎日通勤したこともありません。