旧晴海鉄道橋の工事の状況を観察 | アシモモ~のブログ

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備忘録を兼ねた日常生活の記録です。

ふと思い立って、豊洲地区と晴海地区を結ぶ
晴海鉄道橋の現状を観察しに行ってきました。

 

 
【参考】 令和3年11月の当ブログ(令和4年1月末までの予定で耐震補強工事が行われていた)
 
 
【参考】 橋の概要は以下のとおり

○旧晴海鉄道橋は、昭和32年(1957年)に貨物輸送を目的に臨港鉄道東京都専用線として豊洲~晴海間に架設され、平成元年(1989年)まで使用されていたが、輸送革新が進み、鉄道輸送からトラック輸送に変わり現在は閉鎖され利用されていない
○中央のローゼ橋、その両側にある連続PC桁は、鉄道橋としては日本初であり、歴史的価値のあるもの
○橋の歴史的な価値を残しつつ遊歩道にするため、まずは耐震補強を実施
○橋長:190.3m 幅員:3.8m 形式:ローゼ橋(中央部) PC橋(両側部)

 

※ローゼ橋は、アーチ橋の一種で、アーチと水平な桁で曲げを均等に分担する構造の端

※PC橋は、鋼材を通して強化したコンクリート材(Prestressed Concrete)を使用した橋梁を用いた橋

 

 
晴海地区のタワーマンションを立ち並ぶエリアから撮影。タワマンの麓にひっそりと鉄道橋が佇んでいます。歴史的な鉄道遺構であることが周囲のとの対比においても際立って分かります。

 
 
周辺はタワーマンションが立ち並ぶ地区ですが、現在ここは空き地になっていているので、橋まで見通すことができます。この空地は、マンションのモデルルームが建ったり、それが撤去されたり、土地利用の形態の変遷が激しい場所です。
 
 
現在は、旧晴海鉄道橋の遊歩道化工事が行われています。令和7年6月までかかる工事だそうです。1年半に及ぶ大工事のようで、耐震補強から始まって、かなりの年月を要することになります。「支承」というという聞き慣れない言葉が出てきます。「支承」とは、橋の上部構造と下部構造の間に設置する部材のことだそうです。それを補修しているとのことですが、耐震補強工事のときに実施できなかったのでしょうか。なんだかずっと工事をしている印象です。
 
 
中央区晴海と江東区豊洲を跨ぐ橋なので、費用負担はどうなっているのかと心配になりましたが、東京都港湾局が手掛けている工事だそうで、区で争うようなことにはならないようです。

 
 
周辺は駐車場になっています。この駐車場のところには、かつて結婚式場があり、その後はタワーマンションのモデルルームとなった後、建物が壊されて現在は時間貸しの駐車場になっています。橋が遊歩道として開通したら、この駐車場も遊歩道と一体として開発されるのかもしれません。

 
 
こちらが「支承」の補修が行われている橋脚。足場が組まれて工事が進展している様子が見られます。

まさにこれが「支承」という部位なのだと思われます。橋梁に支えが付けられて、工事が進んでいるらしい様子です。

 
 
さて、こちらが赤く錆びついたメインの橋の部分です。こちらにも足場が組まれて補修が行われています。長いこと 放置されていていたので、この橋の中央部分には木が生えていました。その木はすっかり伐採されてしまったようです。どうせなら、長いこと放置されていた記憶を残すために、木は伐採せずに残したらおもしろいと思いましたが、ウッドデッキ仕様にするとかで伐採されてしまったのは一抹の寂しさを感じます。

 
 
足場の下部には矢印がついていて、この橋の下を航行する船舶に対して注意喚起がなされています。

 
 
春海橋を渡って江東区の豊洲側から遊歩道となるところをフェンス越しに撮影しました。敷設してあったレールはどうなってしまったのでしょうか。まさか、レールも撤去したのでしょうか。それだともはや鉄道橋の趣は残っていないということになります。

この工事用の板の下にレールが残されていると信じたいです。鉄道橋は鉄道橋の趣を残して保存すべきだと思います。過度に安全に配慮されたつまらない遊歩道にはならないでほしいものです。

 
 
豊洲側から橋を撮影。あと1年も工事完了を待たなければならないなんて。もう待ちきれません。

 
 
 
 
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