東京ステーションホテル内「丸の内一丁目 しち十二候」 | アシモモ~のブログ

アシモモ~のブログ

月・水・金はネコ関連記事
火・木・土・日は通常の記事
備忘録を兼ねた日常生活の記録です。

2月のある日、「バレンタインデー&お疲れ様会」という趣旨でモモヅマ~がディナーの機会をセッティングしてくださいました。場所は東京駅の東京ステーションホテル内。落
ち着いた和食のお店「丸の内一丁目 しち十二候」でした。
 
 
 
店に行く前に東京駅付近を少し散策しました。予約時間が早めの夕方だったので、まだ明るい時間帯に到着したのです。東京駅の赤レンガ駅舎は、いつ見ても威風があって東京の玄関口というイメージです。東京の玄関口の駅といえば、上野駅や新宿駅も候補に挙がると思いますが、神奈川県出身のアシモモ~としては、やはり東京の玄関口といえば東京駅なのです。

 東京駅の丸の内側はカレンガの建物を愛でる 観光客が多く、特に建物を真正面から撮影するのをみんなが狙うので、中央付近だけがごった返していました。

 
 
東京ステーションホテルの地下には落ち着いた空間が広がっていました。各種飲食店が入っています。お店には開店と同時に到着したので、まだ他の客がおらず、開放的な空間に通されました。

 

七十二候の先付は、わさび菜、タコ、たけのこを用いた春らしい一品で、辛子味噌がアクセントなっていました。

 
 
お椀は、白魚豆腐で、豆腐を崩すと白魚が現れます。春の味が凝縮されています。白色と菜の花の緑色とのコントラストもまた、春を連想させる色使いだと思います。また、ちょっとでも白魚豆腐を崩すと汁が濁ってしまうところ、このように全く濁りなく提供する、その技術がまた素晴らしいと思います。一椀の作品と言える一品でした。

 
 
お造里は、会席料理ではお椀と並んで「華」で、選りすぐりの鮮度の良い魚を出して客をもてなすものです。この日は、ヒラメとブリで、土佐醤油という珍しいお醤油が用意されました。ヒラメは普段なかなか食べられない魚です。その白身で上品な味を存分に味わいました。

 
 
お凌ぎとは、ちょっとしたご飯物や麺類のことです。 空腹をしのぐと言う意味で「おしのぎ」と呼ばれるようです。この日は、ヒラスズキの手巻き寿司でした。ヒラスズキは一般的に言われているスズキとは異なり、臭みがなく食べやすく、味わいはタイに似ていて、淡白ながらも上品なうま味があると言われています。また、この海苔がなかなかの逸品とお見受けしました。磯の香りが著しく、パリパリ感も極まっていました。1本の手巻き寿司ですが、細部にまで神経が行き届いていると思われました。

 
 
こちらが、「しち十二候」名物の焼ごま豆冨です。熱々に熱せられた皿に盛られてきて、スプーンですくって食べます。

ゴマだれを和えながら豆腐をいただきます。焼かれることを通じて胡麻の風味が高まっていて、また水分が飛ばされて適度なとろみと味の凝縮が起きていると思われます。これもまた、小さな一品に技術や手間が垣間見えました。

 
 
焼き物はブリの西京焼き。ブリの焼き加減が、生ではない、しかし焼き過ぎない、という絶妙な頃合いであるのに感銘を受けました。

 
 
炊き合わせは、四季の野菜を使って、素材本来の味を堪能するものです。海老が卵の衣をまとっているのが色が鮮やかで印象的です。また、ごぼうの煮物は味がしみていて、ごぼう本来の味わいが引き出されていて秀逸でした。

 
 
お食事 は、大根、ニンジン、ゴボウなどが入った釜炊きごはんでした。これがまた、繊細な一品で、大根が大根らしく仕事をしているのが感じられるのです。ごぼうと大根が主張し合わずに協業しているようなイメージでした。

 
 
最後に甘味で〆となりました。

 
 
大変良質な和食をいただきました。ちょうど海外出張から戻った直後で、お疲れ様会を兼ねていました。出張中の暴飲暴食を終えて、胃腸をいたわるような和食だったかと思います。お店を出たら、すっかり夜の雰囲気になっており、東京駅も夜の装いとなっていました。夜には夜の風情があると思います。背後の高層ビルの明かりが入ってしまうのが、興ざめではありますが。
 
 
 
 
フォローしてね! フォローしてね フォローしてね…