秋田に帰った子供たち

夏休みを待ちわびてしていました

 

自宅にはない自転車で

一日に何回も走り回っているそうです

 

田園の中を

あるいはがたがたの砂利道を

 

とんぼもその勢いに

驚いて避けるでしょうか

 

額に汗を浮かべて走る

子供たちの姿が浮かびます

 

小さな頃
湧き水に連れて行ってもらいました

 

絶え間なく
地下から湧きあがる水に
金色の砂が動いています

 

湧き水は水面に
小さな波紋を立て
そこに光りの輪が揺れています

 

僕はその不思議な様子を
飽きることなく眺め
光りの波紋へ
そっと指を入れてみました

 

子供たちと遊んだ夏の一日

 

夏草の伸びた河原で

いつしか草の香りを

胸いっぱいに吸い込んでいました

 

無邪気に駆けまわれば

幼い日の記憶が

目の前によみがえります

 

かくれんぼで

隠れたままの幼い僕

 

鬼の足音にワクワクして

待っているようです

 

温泉宿の

ひなびた傘のついた電灯

灯りに誘われる蛾や黄金虫

 

暗闇にそこだけ

命あるものたちが灯って

 

高原は変わりやすい天気

濃い霧になりました

 

けれど蛾や虫は

我を忘れたように電灯に集い

 

しっとりとする翅は

重しを抱いた舞いのようでした

 

熱で寝込みました

 

薬を飲んだのですが

熱が引かず

布団の中で悶えていました

 

眠りも浅いのでしょう

おかしな夢を色々と見ます

 

過去の自分の得意げな顔も浮かんで

何をやっていたのかと

恥ずかしく思ったり

 

結局、2日

熱でうなされていました