暗がりから出ると

夏の陽射しは妙に強く

思わず目を閉じてしまいます

 

気持ちが沈んだ日も

何気なくかけてもらった

優しい言葉に

戸惑うことがありました

 

ますますぎこちなくなる自分を

上手く扱えませんでした

 

(Tanka)

my gaze still held

by the darkness within-

a shard of sunlight

bright beyond bearing,

sears the iris

 

南瓜が大好きな三男

煮物が美味しくできたので

 

熱いうちに勧めたのですが

猫舌のようで

お皿の上で冷ましてから口にします

 

熱さも味の内と思う僕は

料理中の南瓜を

鍋から味見します

 

パンツ一丁で

ずっと暑い暑いと騒ぐ三男

 

口に入れるものは

熱いのが苦手のようです

 

(Haiku)

his favorite pumpkin-
my son blows and blows,
still too hot

 

羊雲が列をなして流れていました

焦るでもなくゆっくりと

雲と雲とがぶつかることも無く

空の同じ方へと

 

僕はと言えば

どこへ行きたいのか

いつまでも定まらぬまま

 

その羊雲に

ついて行きたいと思いました

 

(Tanka)

a flock of small clouds
drifting toward some far shore -
not one strays;
and I, here below,
remain lost

 

老眼がはじまったころ

パソコンの文字が見えにくくなり

眼鏡を外して眺めていました

 

友人から老眼の話は聞いていたので

自分もそうなのかと思いつつ

一生懸命に否定していました

 

そんな頃に口にした秋刀魚

 

もうそんな時節なのかと驚きつつ

自分の上にも重なる季節を

しみじみと感じました

 

(Haiku)

too soon for aging eyes -

another autumn finds me

with sanma on my plate

 

 

甘いキャンディーを
小鳥は、うれしそうにくわえた
 
青い屋根の部屋の
置き忘れられた眼鏡に
そっと添えるかもしれない
 
風が

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