立つ・座る・歩く・・・。

日常動作で、すねが痛くなることはありませんか?

今日はそんなシンスプリントの原因と、解消するストレッチをご紹介します。

シンスプリントはわかりやすく言えば、すねの筋肉(前脛骨筋)とふくらはぎの筋肉のバランスが崩れていること。

前脛骨筋が硬い理由として、親指が硬いことがあげられます。

関節には2つの役割があります。

・可動性
・安定性

足の指で言うと、親指が可動性。

それ以外の4本は安定性。

前脛骨筋の停止部(付着部)が親指にあります。

親指が硬いと、すねが硬くなりやすい。

そんな理由からシンスプリントのケアに、足の親指をストレッチすることでこの症状に対処しました。


すねの痛みと足関節の3つのゆがみ



大多数の人に、足根骨のゆがみがあります。

主に3つ。

・距骨
・舟状骨
・立方骨
筋肉や動作にマイナスに連鎖します。

体軸も崩れるので、正常な状態ではありません。

問題は、ゆがみに気づけないこと。

直接痛みにつながるわけではないので、微細損傷として少ずつ体に負担となります。

すねの痛みにつながる距骨のゆがみ



足の関節に、「距骨」という重心を支える骨があります。

足の中でも大事な役割です。

この骨がズレやすい。

ほんの数ミリズレただけで、重心が変わってしまうのです。

足のアーチの低下につながる舟状骨のゆがみ



舟状骨は足のアーチを支える役割があります。

ゆがむと下方に下がる。

内転筋の抑制弱化やO脚の原因になります。

扁平足気味な人は要注意です。

すねの外側の痛みの原因になる立方骨のゆがみ



太ももの外側にある大腿筋膜張筋と連動します。

すねの痛みで言うと、外側に痛みが出やすい。

「ねんざ」や「ひねり癖」がある人も要注意ポイントです。


すねの痛み改善に足の機能を高める
現代人は、足の機能が衰えてるとされています。

それがすねの痛みの原因に。

足は体を支える土台。

衝撃をうまく吸収できないと、痛みの原因につながります。

そこで、足の機能を高める方法を、3つご紹介します。

・可動性
・安定性
・バランス
可動性を高める
ここでは、「足の親指の可動性」をみていきます。

人間が二足歩行できるようになった背景には、足の親指が発達したからだとされています。

親指はカラダを推進させる役割があるからです。

あなたの親指は、しっかりと機能していますか?



親指でしっかり踏めるか?がポイントになります。

安定性を高める



足首が安定しているか?

ほとんどの人が、片足・両足が不安定です。

その不安定を、すねで代償して酷使してしまう。

これも不安定なボールを、しっかりと踏めるかがポイントになります。

バランスを高める



片足でバランスを取れるか?

人の動作とは、片足立ちの連続です。

動作のたびに、バランスが崩れていては話になりません。

バランスは取れているが、すねを酷使してしまうのもNG。

カラダに過度に負担をかける動作は、長い目で見ればけがにつながりますから。

・片足立ちができるか?
・負担の少ない動作ができているか?

この2つがポイントになります。

すねの痛み改善に筋バランスを整える
前頸骨筋(すね)と下腿三頭筋(ふくらはぎ)。

下腿の前後で筋バランスは取れているか?

すねの痛みだと、「すねが弱く」「ふくらはぎが硬い」というケースが多いです。

これは、ストレッチとトレーニングでバランスをとっていきます。


シンスプリントのストレッチ


可動域に制限があると、脳に正確な情報が伝わらない。

だから、脳からの命令も不正確なものになります。

その「不正確な」命令を、正しいと思ってしまうために問題に気づかないことが多い。

まずは、テニスボールや器具を使って、足首周りをリリースします。

詳しいストレッチはこちらに。



ポイントは2つ。

1:つま先を正面に
2:かかとを床から離さない


すねの痛み解消のストレッチ


足根骨を正常に戻すストレッチを2つご紹介。

・足関節のストレッチ
・ふくらはぎのストレッチ
運動動作を構成するのは、

・筋肉41%
・関節47%


筋肉だけをストレッチしても、可動範囲は変わりません。

動作は可動性の総和ではない


わかりやすく言うと、可動性があっても動作に反映されるとは限らない。

いくらストレッチを頑張っても、動かし方がわからなければ、同じことを繰り返すことになる。

痛みがなくなった時点で、治療やリハビリを辞めてしまうことがほとんど。

辞めてしまうことよりも、治療する側が終わりにしてしまうケースもあるようです。

でも、痛みがなくなる=動作が改善する・・・ではないのです。


シンスプリントは予防が大事
そんなカンタンに、人のカラダはリセットされません。

先ほど紹介した足首の状態から、ある程度痛みが出る可能性はわかります。

痛みが出るリスクがあるなら、まずは予防すること。

痛みはある程度予測が立ちます。

現時点で症状がなくても、いずれ痛みが出る可能性がある。

なのでトレーニング前に、しっかりとケアをしましょう。

シンスプリントのケアは痛みの原因への対処
痛みが起こる根本の原因を放っておくと、再受傷率を高める原因となります。

同じところを何回もケガをする、それをかばって他のところが痛くなる。

シンスプリントが改善して、痛みがなくなったから終わり・・・

ではなく、また痛みが出ないように可動性と安定性を高め、動作を改善していくことが重要なのです。

そして、2度と不良動作に戻らないように、運動を継続していくこと。

シューズとインソールもすねの痛みの原因に
高校の時に足に合わないスパイクを履いて、疲労骨折しかけたことがあります。

このように、「足に合わないシューズ」もすねの痛みの原因になります。

良い靴かどうかではなく、足に合うかどうか。

じゃ、インソールを入れれば良いのでは?

と思った時期が私もありました。



さんざん使ってはみましたが、インソールに頼りすぎるものどうかと思います。

インソールを入れても、足の機能が高まるわけではありません。

自分もインソールを絶対的なものと思ってましたが、必ずしもマッチするわけでなかった。

状態のよくない足を基準につくるので、使っていくうちに消耗していきます。

もし試合の時期まで余裕があるなら、足の機能を高めましょう。

結果としてインソールを使うとしてもです。

カラダは使わなければ、どんどん衰えていくからです。

アイシングでケアをする
最後に、シンスプリントのケアについて。

対処療法に過ぎないとはいえ、アイシングの効果は侮れません。

即効性があるわけではありませんが、炎症を押さえたり熱をとるなど痛みを和らげる効果はあります。

湿布を貼るのも悪くはありませんが、その前にしっかりと冷やしましょう。


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