今日は午後から市内山口町での乳幼児健診に行ってきました。
山口町と言うと「いわしや」さんがあります。
こちらは「うどんWest百名店」に選ばれているお店で、私の中でも西宮市内のうどん屋さん三冠王の一つです。
なお残りの二つは「梅八うどん」さんと「讃歌うどん はんげしょう」さんです。
残念ながら「丸亀製麺」は入っていません。
せっかく山口町に行くのなら、こちらでうどんを食べない手はありません。
今日は冷やかけ大にちくわの天ぷらをつけてみました。
こちらのおうどんの特徴は腰の強さです。
一言で表現するなら「剛麺」。
ちょっと歯の弱いお年寄りなら太刀打ちできない麺の硬さです。
ここまでの硬さになると、好き嫌いが出ると思います。
それでも2号店を東京の青山に出されたことから見ても、人気の高さがわかります。
さてここでしっかりとお腹を満たした後、1歳6ヶ月健診に臨みました。
今日は全部で19人、その中で「ぎょへっ!」と思ったことがありました。
とあるお子さんの母子手帳の予防接種記録を見ると真っ白、生まれてから今まで何の予防接種も受けていません。
最近はだいぶ減りましたけれど、やはり一定数このようなお子さんはおられます。
親御さんが予防接種を受けさせるのを忘れていたのではなく、ポリシーとして予防接種を受けさせないのです。
私も若い頃はこう言う親御さんを見るとその考えを改めようと健診の場でいろいろなアプローチをしました。
しかし最近はそれをやめました。
だって、いくら科学的なデータを示したとしても、そんな保護者の考えを一見の医者が覆すことなんて無理に決まっているからです。
だと言って全く何も言わないわけではありません。
正しい情報提供だけは行い、それ以上は言及しないスタイルで対応しています。
今日もその方法に基づいて、2月下旬に兵庫県内で麻しんの患者が発生したことと万が一麻しんにかかった時の合併症についてだけ話しました。
それに対して返ってきた親御さんの言葉を聞いて、思わず椅子から転げ落ちそうになってしまいました。
「ああ良かった、それなら予防接種をしなくても麻しんをもらってちゃんとした抵抗力がつくかもしれませんね」
この親御さんはもし自分の子どもが麻しんにかかったとしても、何の合併症も後遺症もなく治ると信じているのです。
幸せな親御さんです。
ただその考えの根拠はいったいどこにあるのでしょう。
確かに麻しんにかかっても100%元気になるのであれば、わざわざ予防接種を受ける必要はありません。
でも残念ながらそうではないことが過去にわかっているからこそ予防接種が開発され、そしてみんな接種し、その結果麻しんで命を落とすことが減ったのです。
もしみんなが予防接種を受けなくなったら、麻しんが「命定め」と言われていた時代に戻ってしまいます。
それは子どもにとってとても不幸なことだと思いませんか。