今日の診療終了直後、とある方からお電話をいただきました。
その方は、電話口で「だいすけいますか?」と尋ねられました。
私のことをFirst nameで呼ぶ人はそれほど多くありません。
と言うかまだ健在の父とあの世に行った母と、あともう1人だけです。
その方は私を小児科への道に導いてくださった研修医時代の恩師です。
今夜の電話もやはりその先生からでした。
この4月から私は県の小児科医会の理事を務めることになりました。
その告知が県の小児科医会の名誉会長をされている先生のもとに今日届き、それをご覧になってすぐさま私を気遣って電話をくださったのです。
ありがたいことです。
「もう腰の調子が悪くてどこにも出かけることができしませんのや」とのお声は昔と全く変わりなくお元気そうでした。
先生は以前私が山陰の浜坂に赴任した時、わざわざその地まで足を運んでくださいました。
そしてその時生後1か月だった長女を診てくださり「大丈夫、この子は元気や!」と言ってくださいました。
その言葉に妻がいたく感激していたのを今でもしっかり覚えています。
考えてみると、先生と初めてお会いした時、先生は今の私より若かったことになります。
じゃあ今の私がその頃の先生と肩を並べることができているかと言うと、全くそんなことはありません。
先生は私にとって永遠の恩師です。
「できればまた先生と一献傾けたいな」と思った月曜日の夜でした。