昨日西宮市保健所からアンケートが届きました。
それは予防接種記録のデジタル化についてです。
それによると、国は予防接種のIT化を進めることを考えているようで、例えば今は各医療機関で行っている予防接種の予約を一元化して管理したり、また母子手帳に残している記録をすべてポータルサイトを使ってデジタル化したり、そんなことを将来的には推し進めようとしています。
そのメリットは誤接種が減ることです。
誤接種の中で一番割合が高いのが、接種時期の間違いです。
対象年齢以外の子どもに接種をしたり、あるいは接種間隔を間違えたり、このような接種時期の間違いはいくら注意をしていても起こってしまいます。
でもそれをきちんとプログラムしたシステムだと、予約をしようとした段階で間違い予約をはねてくれます。
これが1番のメリットでしょう。
他には、、、う〜〜〜んあるんでしょうけれど今すぐには思いつきません。
デメリットは現場の事務作業の煩雑さです。
今までだったら母子手帳にハンコを押してワクチンのロットシールを貼っておしまいでした。
でももしこのシステムが運用されるようになると、接種日付、接種ワクチン、ワクチンのロットなどをいちいち手入力しなくてはなりません。
これはとても大変なことです。
そして今は定期接種と任意接種の記録は母子手帳で一元化されています。
でもデジタル化が実現したら、定期接種はポータルサイト、任意接種は母子手帳と別々のシステムで記録が残ることになりそうです。
これはとても面倒なことです。
そして私はどうもマイナ保険証の二の舞になるのではないかと危惧しています。
ということで、私はこの流れに反対です。
私如きの一介の開業医が反対したからどうなることもないでしょうけれど、どうも国が推し進めようとしているデジタル化にはなんか裏がある気がしてしまいます。