今日、私が関わっている保育施設のスタッフさんからメールが届きました。
内容は概ね次の通りです。
「現在1歳10か月のお子さんなのですが、
入所前、体調を崩した際にアクアライトをあげてから、
家ではそれしか飲まなくなってしまった、という子どもがいます。
こちらでも、はじめはほとんどお茶を飲まなかったのですが、
あの手この手でスタッフもがんばってすすめ、
暑くなってからは自分が飲みたい時は少し飲むようになってきています。
でも、ムラがあります。
家ではまだほぼアクアライト。
アクアライトはなるべくね・・・とスタッフも伝えてはいますが、
なかなかお家では子どもの言うように・・・となってしまうようです。
このまま様子を見ていいでしょうか?」
答えは
「ハイ、だめです!」
アクアライトはとても多くの糖分が含まれています。
だからアクアライトばかり飲んでいると、糖分を摂りすぎてしまいます。
糖分の摂りすぎが体にいいはずないですよね。
じゃあOS-1はどうでしょう。
OS-1はアクアライトに比べると糖分濃度が低めに作られています。
しかし今度は塩分濃度が高くなっています。
夏場の暑い時期にいっぱい汗をかく状態であれば、塩分補給も必要でしょう。
でも普通のお家だと夏はエアコンを使います。
その中で汗をかきまくって塩分喪失に至る状況は普通はあり得ません。
だからわざわざ塩分濃度の高い飲み物を室内にいる子どもに与える必要はありません。
普通にお水やお茶で十分です。
お茶のカフェインが気になるのであれば、麦茶にすればいいです。
「夏に麦茶」と言う先人の考えは、実はとても科学的な根拠に基づいています。
さて、相談のあったケースを解決するにはどうしたらいいでしょう。
私が勧めているのは、アクアライトを少しずつ水で薄めて与える方法です。
いきなりお茶を飲まそうとしても、たぶん甘さに慣れてしまった子どもは飲んでくれません。
(だから、この保育施設のスタッフさんはとても頑張ってよくぞここまで持ってこられたと思います)
そこでほんの少しだけ水を加えて、濃度を薄めます。
いきなり倍に薄めたりするとわかってしまうので、少しずつ水を加えていくのがコツです。
こうして1か月以上かけて慣れさせていくと、最後にはアクアライトから離脱できるはずです。
これはもう少し年齢が高いお子さんがスポーツドリンクばかりを飲むケースにも使えます。
人工的に作ったものより昔からある自然なものをうまく使っていきましょう!