給食委員会 2023-03-14 | 日々雑感

日々雑感

西宮市の小児科医のブログです。

先週の木曜日に私が内科校医を務めている兵庫県立むこがわ特別支援学校の給食委員会に出席してきました。

この委員会の目的を記します。

「本委員会は、給食の充実と円滑な運営及び本校児童生徒の実態に応じた食育の推進を図るため、給食や食育についての課題について学校関係者から幅広く意見を求めることを目的に開催する」

私は内科校医なので。自動的にこの給食委員会の委員となります。

委員会の内容は主に栄養教諭からの実績報告でした。

これがおもしろい!

給食の実施回数はもちろんのこと、食材納入業者、児童生徒の身体状況から定めた給食摂取基準、栄養給与量(実際に出された給食の各種栄養素等の月別報告)、献立内容、残食量、等の報告が事細かになされました。

ここまで細かく給食内容が検討されていたなんて、恥ずかしながら今回初めて知りました。

特別支援学校に通っているこどもなのでいろいろと嗜好の問題もあります。

それも考慮した上でいかに栄養を取らせるか、それを日々考えてくださる栄養教諭の先生の努力には頭が下がります。

また、この学校は自分の学校で調理場を持っているので、副食などは温かい状態で提供されます。

これって大事ですよね。

だから他校に比べて美味しいと評判らしいです。

それもあってか、昨年4月には残食量が1食あたり9.3gあったのが今年の1月には1.7gまで減っていました。

昨年4月に開校したばかりの新しい学校(ただし校舎はめちゃくちゃ古くて、現在改築中)で、いろいろと手探りで栄養教諭の先生も奮闘されている部分もあろうかと思います。

しかしその努力がしっかりと実を結んでいるのが委員会に出席してわかりました。

そして何よりびっくりしたのが1食あたりの費用です。

地場産の食材を利用し、月に1回は行事食を出し、これだけ手を加えているのに、小学部の児童は1食何と310円!!!

さすがに10月から物価高騰のため30円の値上げを余儀なくされてしまいましたが、それでも340円でこれだけ美味しくて栄養に富んだ食事が食べられるなんて信じられません。

ちなみに私が先日食べたこちらが税込306円ですから、栄養面からみると雲泥の差です。




いろいろな批判も出ることがある学校給食ですが、トータルで見ると子どもたちの栄養面を支える大きな柱になっていることは間違いありません。