約12年前、

私はテレビという放送業界に転職した。


30歳を目前に。


これ、この業界での新人としては、

あり得ない話。

それだけの覚悟をもって入った世界。


でも、今日はこの事ではなく、

当時、関わった番組取材先のことを伝えたい。



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「正月温泉特番」


この番組で印象に残っている温泉地がある。


黒川温泉。


私はずっと心の中にとめておき、

絶対に訪れたい!と思ってきた。


休みさえあれば。


しかし、働きづくめの日々に追われ、

その思いを実現することなく、

ついに十年以上が経過。


そして、先日の藤村先生 のエクスマセミナーで

黒川温泉旅館「わかば」のわかだんな、

ノーズィーさん(志賀さん)と出会う。


さらに、黒川温泉旅館「壱の井」の専務、井さんとも出会う。


キターーーーーッ!

私も黒川温泉に訪れる日が近づいてきたか。


計算のない遭遇から現実にする事が好きな私は、

やけに一人盛り上がってしまった。


黒川温泉。。。

この温泉地が、なぜ印象深く刻まれていたのか。



「感動」のスウィッチ!

ベル 日本の原風景、ふるさとを感じる温泉地だから。


ベル 源泉をもつ旅館が多く、泉質を楽しめるから。


確かに、この2つは、とても魅力的。



でも私は、ある人を忘れられずにいる。


かつて寂れた黒川温泉の再生に命を燃やしてきた人。


その人は、「黒川一の嫌われ者だった」と自虐的に言う

後藤哲也さん。

周囲から変人と思われながら、

3年がかりで洞窟風呂をつくった。

町に樹を植えてきた。


洞窟風呂は大好評で旅館は繁盛。


露天風呂をつくりたいと一人、また一人と

後藤さんにアドバイスを求める人が現れ、

野趣に富んだ露天風呂が完成しお客様が増えていった。


中には露天風呂が物理的につくれない旅館も。


そこから生まれたのが「入湯手形」。

(温泉めぐり手形は黒川温泉が発祥です!)


これで露天風呂のない旅館も

お客様をおもてなすことができるように。


「黒川温泉全体でお客様をおもてなす」


この強い思いが、

後藤さんにはあったのだろう。


だから、私は黒川温泉が強烈に心に刻まれたのだ。


地域が一つにならなくては

温泉地は生かされないと、私も思う。


その先駆者となった後藤さん、

現在、温泉地を盛りあげる後継者の人たち、

地域の資産である温泉、

日本のふるさとに触れるため、

私が黒川温泉に行く日も近いかと。


年内を目標に!!!


10年以上眠っていた思いを想起させてくれたノーズィさん、

井さんに感謝します。



ダウン黒川温泉旅館「わかば」 ノーズィーさんのブログ&HPダウン

 

 『わかだんな日記』

http://www.ryokanwakaba.com/

ダウン黒川温泉旅館「壱の井」 HP ダウン

http://www.ichinoi.jp/




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