『浅見光彦シリーズ』 エンディングベスト5 (フジテレビ版) | Sepia Wind deux

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さて、いつも個人的趣味全開の当ブログですが、今日こそ本当に個人的趣味大全開です(笑)

 

というのも2022年の3月ぐらいから、そのおもしろさに気づいて録画しはじめたフジテレビ版『浅見光彦シリーズ』。

で、昨年の7月ぐらいからですかね、また第1話から再放送がBSフジではじまりまして。

そしていよいよ今日2023年7月14日の第53話『浅見光彦殺人事件』で、榎木孝明さん(14話まで)、中村俊介さん(15〜53話)と受け継がれてきたシリーズが、いったん完了することになります。

 

同時にこの全53話ですが第51話(なぜか放送してくれなかった😢)を除いてすべてのエピソードを見たことになるわけで。

そこでその記念として、個人的によかったエンディングベスト5を発表しようかと思います。ちなみにベスト5の光彦役はすべて中村俊介さんです。偶然かな?でも私、中村さんめっちゃ好きなので(笑)

 

ストーリー的な評価はまた違うんですけどね。

フジテレビ版『浅見光彦シリーズ』はTBS版と違ってエンディングが、その時期のフジテレビ2時間ドラマのテーマ音楽に乗せて、しかも光彦がヒロインと二人で歩きながら終わることが多く、美しくそして余韻のある雰囲気があって個人的にすごく好きなんですよね・・・。

 

というわけで、ベスト5ですが・・・。

一枚目の写真は例外的に2位の『不等辺三角形』のラストシーンの写真を。

 

今回、ベスト5を選出してその印象的なシーンを写真に撮ったんですけど、瞬間的に最も印象的なシーンがこれだったので。

 


第49作「不等辺三角形」(2014年) ヒロイン役:野村佑香さん 

LUMIX DC-GX7MK3 LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S.

 

 

舞台は名古屋と仙台。

名古屋の名家に伝えられた貴重な仙台箪笥は、代々正岡家の血を引く女性に受け継がれてきたもので、その箪笥に隠された秘密を守って死んだ男性がいた。

 

事件は浅見光彦が解決し、ラストシーンで正岡家の家族4人で記念写真を撮ろうとしたところ、ヒロイン役の野村佑香さん演じる正岡美誉が、光彦と箪笥職人父娘にも一緒に写真に写るよう誘って撮ったのがこの一枚。

長山藍子さん演じる正岡家の大伯母正岡錦恵が、自分の母親と悲しい運命をたどった弟の遺影を両手に持っているのがとても印象的でした。

 

ついでに言うとこのエンディングで流れるのが、菅原紗由理さんの『いつの日も』。

とても美しく哀しい曲で、個人的には『浅見光彦シリーズ』のEDで使われるBGMでは2番目に好きですね。ちなみに1番目はランキング1位で流れる曲です(笑)

 

 

いつの日も - 菅原紗由理

 

 

で、ランキングは一気に発表します。

 

 

 

1位   第36作「鐘」(2010年) ヒロイン役:高野志穂さん

 

2位   第49作「不等辺三角形」(2014年) ヒロイン役:野村佑香さん 

 

3位   第23作「日光殺人事件」(2006年) ヒロイン役:原沙知絵さん

 

4位   第19作「ユタが愛した探偵」(2004年) ヒロイン役:知念里奈さん

 

5位   第52作「神苦楽島」(2015年) ヒロイン役:安達祐実さん

 

 

 

まずは1位。

 

第36作「鐘」(2010年) ヒロイン役:高野志穂さん 立山連峰にて

 

寄り添って歩いていく 二人から、徐々にカメラは引いていき・・・。

 

ここまで引いて立山連峰全景を写して幕を閉じます。

LUMIX DC-GX7MK3 LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S.

 

 

1位は第36作「鐘」(2010年) ヒロイン役:高野志穂さん。

 

事件解決後、高野志穂さん演じるヒロイン役である松川慧美と一緒に立山連峰を眺める浅見光彦。

当初、自殺と思われていた慧美の兄松川義雄と、事故死だと思われていた兄の恋人小西伸江を悼むために訪れた立山連峰。

 

この立山連峰は、伸江が死んだ場所でもあり、兄義雄が愛した場所でもあった。

鎮魂の祈りをささげた後、光彦と慧美が寄り添って歩くエンディングは、BGMが私の最も好きなエンディングテーマの『Two Hearts』でもあり、最も爽やかで最も絵になるロマンチックなエンディングでした。

 

 

Love / Two Hearts(金曜プレステージ エンディングテーマ) 

 

 

次は第5位。

 

第52作「神苦楽島」(2015年) ヒロイン役:安達祐実さん

 

光彦とヒロイン松雪真弓の二人が乗ったソアラが、明石海峡大橋を疾走するラストシーンがよかったです

 

なぜか京都嵐山で母の雪江とばったり出会ってのエンディング(笑)

LUMIX DC-GX7MK3 LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S.

 

 

個人的にはそれほど上位のEDではないのですが、光彦が愛車Z30ソアラにヒロインを乗せてのエンディングってこれだけだと思うので。しかも明石海峡大橋とかめっちゃ絵になります。

 

事件の舞台は淡路島。

事件解決後、親友を亡くした安達祐実さん演じるヒロイン役の松雪真弓は、休暇を取って友人のいる京都を訪れたいと言います。それを聞いた光彦が、「奇遇ですね。僕も京都に寄っていこうと思ってたんですよ」。

 

で、嵐山に着いた二人は観光客のおばさん三人組に、写真を撮ってほしいと頼まれるのですが、そのうちの一人が光彦の母親、浅見雪江(野際陽子さん)(笑)

驚く二人が、お互いに「なんであなたがここにいるの?」状態のままエンディング。

 

長年光彦の母親雪江役を演じてきた野際さんはこの2年後に亡くなり、この第52作が野際さんが、浅見雪江を演じた最後の作品となりました。

 

ちなみにこの回のエンディングもBGMは菅原紗由理さんの『いつの日も』。

 

 

続いて第4位

 

第19作「ユタが愛した探偵」(2004年) ヒロイン役:知念里奈さん

 

光彦「香桜里さんにだって見えないことがきっとありますよ」

 

伝統的な沖縄の村?というか街並みを歩いて遠ざかる光彦。

LUMIX DC-GX7MK3 LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S.

 

 

 

舞台は沖縄。

そして知念里奈さん演じるヒロイン役は沖縄の伝説の霊媒師?のユタという設定の式香桜里(しきかおり)。

以前にも書いたと思うんですが、ユタというのは神と交信できる巫女さんみたいなもので、香桜里も普通の人には見えないものが見えてしまうという設定。

幼い頃に両親を事故で失って天涯孤独の香桜里は、光彦に好意を持つようにもなっていたんですが・・・。

 

事件を解決して、別れの挨拶に訪れた光彦に向かって、「浅見さんはもう沖縄には来ません・・・」。

いつもの予言かと少し驚く光彦ですが、すぐ笑顔になって、「香桜里さんにだって見えないことがきっとありますよ。僕はまた必ず来ます」

そう言って小指を差し出す光彦に、「きっとですよ」と答えて小指で約束する香桜里。

 

笑顔で手を振る光彦はやがて小さくなり・・・。

途中、『石敢當』と刻まれた石碑を眺めつつ、沖縄独特の石に囲まれた村をあとにする光彦の後ろ姿は不思議な余韻が・・・。

BGMが池田綾子さんの『僕たちのTomorrow』で、これがまた少し哀しい感じでいいんですよね。

 

 

池田綾子【僕たちのTomorrow】

2004年から2009年まで、JR九州新幹線「つばめ2枚きっぷ」CMソングとして使用されたということなので、九州在住の方は聞き覚えのある曲かも。途中でシューベルトのアヴェ・マリアが流れてちょっと感動的です。

 

 

はい、3位です。

 

第23作「日光殺人事件」(2006年) ヒロイン役:原沙知絵さん

 

ソアラと並走しながら馬上で光彦に別れを告げる朝子。光彦も帽子を持った手を振って返します。

 

やがて朝子は馬を止め、走り去るソアラを見つめたまま幕は閉じます・・・。

LUMIX DC-GX7MK3 LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S.

 

 

「日光殺人事件」はストーリー的には短歌が絡んでくる面白さはあるのですが、それ以外はまあ普通の話で・・・。ただしエンディングの演出は最強クラスです。

 

事件を解決した光彦が、原沙知絵さん演じるヒロイン智秋朝子に別れを告げるシーンでエンディングは始まります。

朝子は日光山麓の大牧場主である智秋家の令嬢ですが、別れの直前、淡い想いを持っていた光彦に短歌を手渡します。

 

「わが恋と 夢は牧場を 駆けめぐる  愛馬とともに 風を待つ朝」

 

黙ってその短歌を受け取り、愛車ソアラを発進させる光彦ですが、やがてサイドミラーに馬に乗って並走する朝子の姿を認め・・・。

「浅見さーん・・・」と馬上から叫ぶ朝子に驚いた光彦も、帽子を持ったままの手を振ってさよならを返す・・・。

 

やがて、朝子は馬を止め、走り去る光彦のソアラを見つめたまま、日光山麓を背景にカメラはパンして幕は閉じます。

 

この回のBGMはKOKIAさんの『time to say goodbye』。これまた哀しい曲ですね。

しかも詞が、別れの気持ちを描いているのが、光彦との別れとオーバーラップしてすごく効果的なんですよね・・・。

 

 

 

KOKIA - time to say goodbye

KOKIAさんの本名は吉田亜紀子。ヴァイオリニストの吉田恭子さんは実姉とのこと。

 

 

2位は最初の写真で説明した第49作「不等辺三角形」。

 

正岡家の大伯母錦恵を大事にしている様子が、現当主正岡佑直の妻節子と孫の美誉の様子からも窺えてとても微笑ましいですね。

 

長山藍子さんの気品と美しさはこの回の出色です。あと、衣装協力にMonsieurNICOLE・・・!

 

この並びでシャッターが切られ、一枚目のようなレタッチカラーの写真になります。いい演出だなあ。

LUMIX DC-GX7MK3 LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S.

 

 

エンディングの流れとしては、一枚目の写真で説明したとおりですが・・・。

私、年輩の女性がこうして家族に大事にされてる姿ってすごく好きなんですよね。

ウチの母もそういう部分はあって、私も妻も息子も、そして都内在住の姉も、母には一目置いていて。

 

ただ、家族にいろいろ残したいという気遣いからか、質素な生活ぶりだったのが申し訳なく思う部分もあって・・・。

個人的にはもう少しおしゃれとか楽しんでくれてもよかったのに、とは思うんですよね・・・。

 

その点、この回の長山藍子さんは、歳を取ってもすごく上品でお綺麗にされていて。お着物の色もすごくいいです。品があって派手でないのがいいんですよね。

 

 

おまけ

 

第23作「日光殺人事件」 サイドミラーに追いかけてくる朝子の姿が・・・。

 

第23作「日光殺人事件」 これも衣装協力にニコルが

 

第36作「鐘」 優しく中村さんを見上げる高野さんがかわいいんですよね・・・。個人的に最も好きなラストシーンです。

LUMIX DC-GX7MK3 LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH.MEGA O.I.S.

 

 

浅見光彦シリーズを見ていて驚いたひとつが、衣装協力のMonsieurNICOLE。

そういわれると中村さんの服って、色合いがニコルっぽいの多いのよね・・・。

あ、別に私、これを見て買うようになったわけじゃなく(笑)

 

私、学生時代からこのブランドはときどき買って着てましたし・・・。

というか、父ついで母が亡くなってお墓参りを頻繁にするようになり、その際に生花を買うため立ち寄るショッピングモールにニコル系のブランドを取り扱う店があって。

それからですね、今着てる服の主力というか8割ぐらいがこのブランド系のものになったのって。

 

だからここ一年、浅見光彦シリーズを通して見ていて、衣装協力がニコルというのを知ってその偶然に本当に驚きました。

以前言及したショパンのピアノコンサートだけでなく、いろんな面で不思議なつながりがあったんだなあ・・・、と再認識しているところです。

 

で、次回は昨年6月に訪れた横浜の写真・・・、と行きたいんですが、これも天気が冴えなくて曇り空?写真としてはイマイチな感じですが、いちおうそれでアップしていく予定です。