自民党は総裁の顔を変えても同じ、改革どろろか、むしろ悪くなる | 勝どき日記

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愛語よく回天の力あり、生きている証を綴る。

 

 

●写真は、『南瓜大玉の日の本國憲法私案』の表紙カバーです。

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 ◆自民党は総裁の顔を変えても同じ  
  『南瓜大玉の日の本國憲法私案』  
  改革どろろか、むしろ悪くなる暮らし◆    
□■□■□■□■□■□■□■□殿岡駿星□■
第837号          2024/09/10   
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自民党の総裁選で近く新しい総裁が決まります。しかし、看板を描き直しても、本質は変わらないようです。候補者たちは、いろいろと自民党の改革をしようとしていますが、金がかかる選挙をする以上、候補者は金を集めないと選挙に勝てません。

後援会という、候補者の取り巻き連中は、選挙を商売にしていますから、金のない候補の支援はしません。選挙中は金を受け取りませんが、選挙が終わって、しばらくすると、正々堂々とお金を要求してきます。

選挙中に金を要求すると、選挙違反になりますから、警察の選挙取り締まりが終わったころになって、「先生、当選おめでとうございます。今回の選挙はホントたいへんでした。わざわざ、あいさつに来てくれてありがとう。なにか、おみあげを持ってきてくれたのですか」

「駅前の和菓子屋で評判の和菓子を持ってきました」
「いやいや、これはご丁寧に、ありがとうございます」
「それから、これはお礼です」
「それは、それは、もうしわけありません。こんなにたくさんいただいて」

という具合に運動してくれた人へのお礼を渡すのです。もちろん、このお金の領収書はありませんし、政治資金として候補者が記録に残さないお金です。

選挙によっては、莫大な費用がかかります。候補者が選挙民1人ひとりにお金を配るような行為はできません。警察に届けられたら、すぐに逮捕されます。しかし、運動員が、かかえている、日ごろから親しくしている支援者には、選挙だからといって、お金を配るような下手な方法はしません。

週に一度は、支援者の自宅を回って、世間話をしたり、悩みを聴いたり、人手がなくて困っていれば手伝ったり、旅行の土産といって、お菓子などを配ります。いざ、選挙になれば「今回の選挙は◎◎さんに投票してね」と頼むのです。

「はいはい、承知しました」といって、言われたとおり投票します。その数が、50票ならば、候補者からのお礼は、50万円となるのです。ある、自民党に初出馬して当選した議員は、支援をお願いした運動員に当選のあいさつに行きました。

「このたびは、いろいろとご支援していただき、ありがとうございました」と、お礼をいって、帰ろうとすると、その運動員は「先生、それで、持ってきたの?」といったのです。なんの意味か分からないので「なにを持ってきたかですか?」というと、「先生、金だよ、金は持ってきたのか、って聞いているんだよ」といわれたのです。

その議員さんは、自民党を離党し、二度と選挙には出ませんでした。一所懸命動いてくれている運動員たちは、自民党を支援していたのではなく、お金が目的だったのです。これでは、一つの選挙に少なくても5000万円から1億円はかかります。そのためには、どうしても、裏金が必要になってしまうのです。

議員たちは、政治活動よりも、次の選挙のためのお金つくりに必死に裏金を求めるのです。次の総裁になる人は、その裏金なしに、自民党が第一党になると信じているのでしょうか。領収書の必要がない、裏金がないと、運動員たちに渡すお金がないのです。このような、選挙を可能にするような、政治状態を改革しないで、そのままでいいのでしょうか。

ところで、自民党の総裁選挙で、かなり有力といわれている小泉進次郎元環境相は総理になったら「大企業の終身雇用モデルを見直し、労働市場を改革する」といっていました。

小泉氏は「大企業で働いている人が、辞めてほしいと言われたら、そこで働く気にならないでしょう。それよりも、次の職場でやりがいのある仕事をしたほうがいいと思います。そのためには、大企業の終身雇用モデルを廃止して、転職がスムーズにできるようにしたほうがいいです」というのです。

しかし、終身雇用のつもりで働いている人たちが、簡単に転職させられるようになる制度を確立しようとしているのです。定年まで働くつもりでいた人が、ある日、突然会社から「辞職して、転職してください」といわれたら、嫌だといえないようになるのです。

50歳を過ぎた、会社員はいつ自分がリストラされるのか、ビクビクしながら働かなくてはならないようになります。これまでは、本人が嫌だといえば、クビにはならなかった社員が、終身雇用モデルが廃止されたら、嫌だといっても「退職命令」が出たら、拒否できなくなるのです。

このような、労働者を保護する法律を簡単に廃止してしまおうという小泉進次郎氏が総理になったら、企業は喜ぶでしょうが、労働者は反発するでしょう。小泉氏は、後援者から裏金はもらっていない、といっていますが、大企業からはたくさんの支援を受けているのではないですか。そうでなかったら、終身雇用モデルが廃止などという提案をしないはずです。

勝どき書房から出版された、『南瓜大玉の日の本國憲法私案』では、労働者を守る憲法を提案しています。まず、授業員の非正規雇用は、完全に廃止します。すべての労働者は、正規雇用でなければなりません。

アルバイトなどの、不定期雇用の場合は、日当にあたる、賃金は、同じ仕事をする正規雇用の巡業員をもらっている賃金の2倍以上にしなければならない、という制度です。そうなれば、企業側は、非正規雇用の従業員をなるべく少なくするでしょう。

企業は、正規雇用の従業員よりも、非正規雇用の従業員の方が、給料も安いし、厚生年金なども負担しないですみます。なるべく、非正規雇用で、雇いたいでしょう。さらに、大企業では、50歳ぐらいになった、高給取りの高齢従業員はクビにしたいでしょう。

小泉氏のように、簡単にクビにできる制度を許せば、高齢の失業者が多く出てくるでしょう。小泉氏はどうする気なのでしょうか。スムーズに転職できれば、みんな幸せになれるとか、いってましたけれど、50歳を過ぎて、いい転職先が見つかるのでしょうか。小泉氏は、一緒に転職先を見つけてくれるのでしょうか。

とんでもないです。最終的に、自民党は、決選投票で小泉氏を総裁に決めるのでしょうか。わたしは、非常に心配です。
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◆『南瓜大玉の日の本國憲法私案』
           南瓜大玉著・定価2000円税別・
南瓜大玉と書いて「かぼちゃだいおう」と読む。東京の玩具会社に
勤めていた著者が定年後、憲法研究に目覚めた。南瓜大玉は、「憲
法試案」を上梓し、日の本に提案する。主な内容は「天皇制廃止・
大統領制・国防軍・地方自衛隊・武器の輸出入を禁止・非正規雇
用の禁止」など。好評となったが、理解できないので説明してほしい
という読者の声が出版社に寄せられる。出版社の依頼で、内容を
説明する講演を頼まれる。南瓜大玉は信州・別所温泉で講演した。
この本は、その温泉旅館で開催された、架空の講演会の記録をま
とめたもの。まじめで楽しい憲法論が展開される。
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「勝どき書房」はこの本を割り引きで直売します。
希望者はメールで連絡を。 syunsei777@yahoo.co.jp
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◆このコラムは写真付きで下記のブログに転載しています。
「勝どき日記」  https://ameblo.jp/ashashio10ri10n  
 「コラムゆりかもめ」は随時発信となっています。
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◆「自由俳句の会」季語や、575のリズムにこだわらない自由な
俳句作りを楽しむ会です。自由律俳句とは違って、季語、575で
もOKです。年に6回、偶数月の第2土曜日までにメールで1人
5句以内投句。その後、投句者全員に無記名・ランダムで俳句一
覧を送信します。会員はその中から好きな4句と自選の1句を選
句します。選句結果から、金銀銅賞、特別賞として自由俳人賞
(5句合計最多得点)、サイクルヒット賞(5句すべて入選)など
を選び、メールと、ブログ「自由俳句の会」で報告します。
 https://blog.goo.ne.jp/jiyuuhaiku
その後、受賞者のことばと、会員の鑑賞文を含めて、句会のまと
めをブログで全国の俳句ファンに報告します。また、橋本夢道の
句を研究課題として鑑賞をし、ブログで発表します。第33回は
2024年10月1日から投句受け付け。年会費は1000円です。
参加申し込みはメールで。 syunsei777@yahoo.co.jp へ。
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★~★~★~★~★ 勝どき書房の本・案内★~★~★~★~★
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◆『橋本夢道物語  妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』
            殿岡駿星著・定価1900円・税別
自由律俳人の橋本夢道は<渡満部隊をぶち込んでぐっとのめり出し
た動輪><子ら問う巡査がなぜこんなに従いゆくメーデーなの>
などの反戦自由律俳句を作っていたため、1941年2月、特高に治
安維持法違反容疑で逮捕された。同時に「京大俳句」の関西在住
同人や関東の「俳句生活」などの同人44人が逮捕された。昭和俳
句弾圧事件と言われている。2年余の獄中で<うごけば寒い>
<大戦起るこの日のために獄をたまわる>など約300句を作る。故
郷の徳島、東京月島、妻静子を愛し反骨とユーモアで生き抜いた生涯。
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◆『橋本夢道の獄中句・戦中日記 
   大戦起るこの日のために獄をたまわる』
              殿岡駿星編著・定価 2000円税別
2012年から、勝どき書房で奇数月の第二土曜日に「夢道サロン」
を開催するようになり、そのメンバーから、夢道の獄中句「大戦
起るこの日のために獄をたまわる」など300句をまとめて本にし
たら、という意見が出た。最近見つかった夢道の戦中日記も加え、
メンバー8人のエッセイも掲載し、「橋本夢道物語」に次ぐ夢道
を紹介する2冊目の本となった。このメンバーが中心となって
「自由俳句の会」が結成され、偶数月にメールによる句会が続け
られ、句会に集まる必要がないので会員は全国にいる。
「勝どき書房」の本を特別に割り引き販売をします。購入希望
の場合は、メールで syunsei777@yahoo.co.jp へ連絡ください。
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◆『狭山事件 50年目の心理分析』
            殿岡駿星著・定価3200円税別
1963年5月1日、埼玉県狭山市で発生した女子高校生誘拐
殺人事件(狭山事件)は、石川一雄さんが犯人とされていま
すが、石川さんは無実を訴え、再審開始を求めて闘っています。
著者はこれまでに石川さんの無実を証明するために「犯人 狭山事
件より」(晩聲社)を上梓していますが、その後、ブログに連載し
た「狭山事件・取材ノート」を土台に家族の証言などを心理的に
分析し事件を推理しました。石川さんが、犯人だとしたら、なぜ
被害者の自転車に乗って、雨の中を被害者の自宅へ脅迫状を届け
なければならなかったのか。電話でいいじゃないですか。しかも、
石川さんは、その自転車を被害者宅に返却して、雨の中をトボトボ
と4キロも自宅まで歩いたというのです。これは真犯人がしかけた
罠としかいいようがありません。刻々と真犯人に迫ります。
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◆『三億円事件の真犯人』
        殿岡駿星著・定価1700円・税別
1968年12月10日に発生した、府中三億円事件から40年、
真相を追求していた週刊誌記者上月町子さんは、ついに東武
東上線新宿駅から準急で30分の駅から歩いて40分、埼玉県
西部の農家にたどり着きました。農家の主人は70歳を過ぎた
老人でした。上月記者さんが「三億円事件について話が聴き
たい」というと、老人は「死ぬまで、だれも来ないかと思っ
ていたが、ついに来たか。ここへ来たのは、君が初めてだ」と
いって、住所と氏名を隠すという条件で事件の真相を語った。
老人は「三億円事件は発生の1年前、スカイラインを盗むと
ころからスタートしたんだよ」と話し始めた。
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◆『濱松事件』     殿岡駿星著・定価2000円・税別
戦時中の濱松で5件、9人死亡8人負傷の連続殺人。市民が恐怖の
どん底に。1983年~1942年に遠州鉄道沿線で発生、犯人は、聴覚
障害の聾唖学校生徒だった。当時の刑法40条では、「聾唖者ノ行
為ハ之ヲ罰セス又ハ其刑ヲ減軽ス」とあったが、裁判では、聾唖で
ある事実が無視され、しかも逮捕時18歳の少年だったのに、死刑
判決、処刑された。殺人の動機は、父親が「聾唖の子は勉強す
るな、学校をやめろ」といって学費を与えないため、学費を稼ごう
と強盗に入ったためだった。当時、新聞記者だった著者の父親のノ
ートをもとに、著者が生まれた当時、80年前の事件の真実を追究。
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◆『小さき村なれど -成田の寒村でキリスト教伝道に
        生涯を捧げた元幕臣飯田栄次郎の物語-』
        小松栄三郎著・定価1800円税別
それは、あたかも江戸の中心で起きた幕府の瓦解という激震が
もたらした津波のようなものであったかもしれない。その津波
が、成田の下福田に押し寄せてきて、村を呑み込んでしまった
とも言える。それは徳川幕府が禁じたキリスト教が、幕臣を伝
道者にしてしまうほどのエネルギーを持っていたのである。
(「第一章 幕府の兵卒・農村の教会」から)
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◆『火 みちのく一関忠臣蔵』
         小野寺苓著・定価2000円税別
火は常に胸中に在り、灯りにもなれば、火事にもなる。徳川
幕政下の大事件に遭遇。改易、刃傷、浅野内匠頭の切腹、討
ち入り、苦悩する元禄の一関藩士・牟岐平右衛門、赤穂浪士
・冨森助右衛門、妻るんとの出会い。「本書は忠臣蔵を舞台
に”イエ(家とは、親と子とは何かという根本的命題の提起
にはかならない」(ワシオ・トシヒコの解説から)
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◆『響野湾子俳句集 千年の鯨の泪櫻貝』
     響野湾子著・殿岡駿星編・定価2000円・税別
2019年、死刑囚表現展で、死刑囚響野湾子の句<千年の鯨
の泪櫻貝>に感動した殿岡駿星が、響野湾子が逮捕から処刑
までの18年間に獄中で詠んだ俳句、1597句のうち、813句を
選んで句集を編纂した。響野湾子の句は季語や575のリズム
にこだわらない。たとえば11音の<戦争は石の礫>という
句がある。響野湾子は2001年に殺人事件で逮捕され、2006
年から死刑囚展に俳句を発表し、2018年に処刑されるまでの
18年間に多くの本を読み、俳句の勉強をした。他に<枝先
の無きを確かめ蟻もどる><ゆくあての無き鬼もゐて鬼は
外><甚平で彼は消えたり処刑の夜><虹一本飲んで果て
たしああ暗い><一椀に命の果ての湯気の立つ><呼ぶ人
のない道を振り返る><おはようと言える人ゐて暖かし>
<朝顔の藍よりとけて朝が来る>などの句がある。
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◆『こんばんは、毛利小平太です。-霊談忠臣蔵-』
         殿岡駿星著・定価2000円税別
赤穂浪士のひとり、毛利小平太は、最後の脱盟者で、討ち入
り4日前の元禄15年(1702年)12月10日に太夫の大石内
蔵助に参加辞退を表明した。小平太が参加していれば、四七
士でなく、四八士となっていた。長年、忠臣蔵を研究してき
た著者の枕元に、ある夏の夜「こんばんは毛利小平太です」
といって現れた小平太の幽霊がその真相を語った。その後
医師になった小平太は、街医師から仁術の医学を学ぶ。  
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◆『新聞記者はなぜ殺されたのか』
         殿岡駿星著 ・定価2300円税別
朝日新聞阪神支局事件を調べた著者が、犯人の「日本人である」
という脅迫状の嘘を見抜き、舞台をさいたまに移して綴ったパ
ロディー推理小説。事件は、毎朝新聞さいたま支局記者が殺され、
「さいたま困民党」と名乗る組織から「武甲山の自然破壊を許し
た毎朝新聞の記者を断罪した」という内容の犯行声明が届いた。
その脅迫状は嘘と見抜き、深まる謎を追求していく。親友だった
同期の記者が取材し、意外な犯人を見つけ事件の真相に迫る。
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