中学に入った私は、安心できる場所を求めて「溜まり場」で過ごす時間が増えていました


コレは思春期シリーズです

関連のあるシリーズはコチラ↓



中学3年のある日、こっそり家に帰ったところを父に見つかりました
無視して通り過ぎようとした瞬間、腕を捕まれそのまま引きずられ、殴られました
部屋の真ん中にいたはずが気づいたら端まで飛んでいて
「こんなに大きくなっても殴られたら飛ぶんやなぁ」となぜか冷静に思ったのを覚えています

そしてそのまま
父に連れられ警察へパトカーダッシュ
「もう、どうしようもないからお願いします」
とまるで
厄介払いをするみたいに私を突き出しました

確かに、家出をしている自分に負い目がないわけじゃなかった

でも
一番の理由は
お前が!
あの家が!
嫌だからだ!!
安心できる家ならそもそも出て行ったりしない!
そう叫びたかった

私は見た目や立ち振る舞いこそ確かに不良っぽかったけれど
警察沙汰だけは避けてきた
たとえ先輩に命令されても「嫌だ」と衝突しながら、ギリギリのところで線は越えないようにしてきていました(もちろん、生意気だと痛い目にあうことは多々ありました)

それなのに
実の親に突き出されるなんて
悔しくて、
情けなくて、
理不尽
言い表せない感情がうごめきました

取調室でのやりとりは、終始穏やかでした
「今まで色んな子を見てきたけど、おまえは違うやろ 自分でもわかってるはずや」
たとえ皆に言う王道のセリフだったとしても、あの時の私には十分響きました
(愛に飢えていたのもあるけど 根が単純なのでニコニコ それに殴られた跡が顔にしっかり残っていたので警察の人も優しかったのかもしれませんニヤニヤ笑い

でもその一方で
おまわりさんが相談し始めました
「なんも悪い事をしてないのに指紋どうする?」
「親が連れてきたんだ 手続き上取っておくしかないだろう」
と聞こえてきました

えっ?ハッハッ
マジ!?
最悪っ!!ガーンガーン
父への黒い怒りがこみ上げてきましたムカムカ

帰り際、お巡りさんは父に言いました
「この子は何か悪いことをしたわけじゃないし今日はコレで この子は悪い子ちゃう 目が違う 私たちではなく親御さんがしっかり向き合わなきゃ」と

まぁ父がどう受け取ったかはわかりません
帰っても私の生活は何ひとつ変わらなかったから
父の暴君さに怯える日々
食事もロシアパンだけで1週間しのぐ生活でした(ロシアパンとは大きな菓子パンです 今もあるのかな??)

でも、
私は全てを父のせいだとは思いません

家を出たのも、
溜まり場を選んだのも、
私自身
自分のお尻は自分で拭くしかない

それに
理不尽に突き出され、
名前や指紋まで取られて
『経歴が汚れた』ように感じて
悔しくてたまらなかったムカムカ

自分の立場は、自分で守らなければならない ということを強く痛感しました炎

だから、私は決めました
高校だけは絶対に卒業してやる!

溜まり場のみんなからは
「裏切り者」
「格好悪い」
「ダサい」などと
散々言われ、はぶられました
私自身も言われても仕方ない 
そう思いました
が 
もうやるしかない!
絶対やりとげてやる!
その一心でした

そう
ただただ
世間を
父を
見返してやるっ!
それだけでした

なんの決意なのか今考えると不明ですが笑い泣き
当時の私は真剣でした
祖父との約束も心の中に残っていましたし

取調室での経験は辛かったけれど、私を弱くはしませんでした
むしろ、
どんな状況でも自分を信じ、一歩を踏み出す力 をくれた気がしま筋肉

それに
取調室に入るなんて、考えようによっては逆にレア体験と思うことにしましたてへぺろ笑い

理不尽なことがあっても、
それに自分が縛られたくない
その気持ちが、前に進む一歩になってくれています


そして
もう自分で自分を守るしかないと思っていた私ですが、思いもよらない形で助けがやってきたんですキラキラ

次は、その思わぬ助けの話
幼少期シリーズ⑨『奇跡の遅刻ゼロ編』です

カバー画像:山田猫太郎(イラストAC