自分では問題ないつもりで書いた文章でも、人に読んでもらうと「読みづらい」と思われてしまうことがあります。
文章を書くことに苦手意識や抵抗感を持っている人の多くが、過去にこうした経験をしているのではないでしょうか。
読みづらい文章を改善する方法はとてもシンプルです。
読みづらい文章になってしまうのは、圧倒的に「読み返す」プロセスが不足していることに原因があります。
自分が書いた文章をじっくりと読み返していますか?
書き終えてから、サッと目を通しただけで人に読ませていないでしょうか?
読みづらい文章を改善したい人は、次のことをぜひ実践してください。
まず、一文を書き終えたら、必ずその文を読み返します。
文の中に矛盾した言い回しはないか、意味が取りづらい表現はないか、主語と述語はつながっているかチェックします。
そして次の文を書いたら、前に書いた文とのつながりをチェックするのです。
文と文のつながりはスムーズか、論理が飛躍していないか、内容的に関係の薄い文が並んでしまっていないか、といった観点で確認しましょう。
さらに、一段落を書き終えたら、段落のまとまりで読み返します。
1つの段落に内容を詰め込み過ぎていないか、言いたいことが途中でブレていないか、できるだけ新たな目で見るようにします。
いくつかの段落を書いたら、段落どうしのつながりも意識して読み返しましょう。
とくに段落のはじめに置かれた接続詞には注意が必要です。
「しかし」「だが」と書いているのに、前の段落との関係が逆接になっていないと、読者は混乱してしまいます。
「つまり」と書いたら、その段落は前の段落の解説や要約になっていないと成立しないでしょう。
こうした観点を持つようになると、自分が書いた文章を自分でチェックする力がついていきます。
そして、人が読んでも「この部分は何を言っているのだろう?」「全体的に読みづらい」と思われるリスクを下げることができます。
もちろん、自分で書いた文章を客観的にチェックするには慣れも必要ですが、慣れるためには読み返す回数や頻度を増やしていくのが最も近道です。
自分の文章をチェックする機会が増えれば増えるほど、チェックの精度も高まっていくはずです。
これまで、自分で書いた文章を「読み返す」プロセスが不足していたと感じるようなら、ぜひこのチェック方法を実践してみてください。