洋食の代表でもある、イタリアンとフレンチ。日本は各国の料理が文化に馴染んだ世界有数の国でもあるので、イタリアンやフレンチは高級料理店だけでなく、家庭でも気軽に食べられる料理となりました。ところで、このイタリアンとフレンチ、違いって何?と聞かれたときに、イタリア料理とフランス料理、という明確な違い以外に答えられる方って少ないのではいでしょうか。日本安全食料料理協会のイタリア料理ソムリエがイタリアンとフレンチの違いについて、紹介したいと思います。
イタリアンとフレンチの違い
イタリアンはイタリア料理を指す言葉、フレンチはフランス料理を指す言葉です。それ以外にも違う点があるので、紹介しますね。
①調理法の違い
イタリアンとフレンチでは、調理法に特徴があるものが多いです。
イタリアンでは、イタリアの国が温暖な気候なので、素材の味を活かし手を加えない調理法が多いです。
アクアパッツァなど、魚介をそのまま調理する料理が豊富なのが特徴です。ハーブやにんにくなど、食材の風味を生かすための素材も多く使われます。
フレンチのフランスの国では、涼しい気候にあることから、食材の保存がしやすい国です。酪農が盛んなこともあり、乳製品や肉が多く使われ、保存をするための加工技術も進んでいます。そのため、付け合わせるソースにこだわった料理が多いのです。
②主食
主食の位置づけとして、イタリアンはパスタやピザ、フレンチではパンが使われます。
③ベースになるもの
オリーブの産地でもあるイタリアは、オリーブオイルを料理に使うことが多いです。
一方でフランスは酪農が盛んな国で、乳製品や肉類をよく使います。
オリーブオイルがベースのメインになるイタリアンと違い、オリーブオイルを使ったとしてもメインではなく、あくまでも油の1つとして使用します。フレンチでは、ソースを大切にし、バターや生クリームなどをよく使います。
フレンチとイタリアンの違いの特徴はテーブルマナーが異なる
①イタリアンのテーブルマナー
・スープは手前から奥にスプーンですくう。少なくなったときは皿の手前を浮かす
・食べにくいものは手づかみOK
②フレンチのテーブルマナー
・スープは奥から手前にスプーンですくう。少なくなったときは皿の奥を浮かせる。
・手づかみで食べることはしない。
日本安全食料料理協会にはイタリア料理ソムリエといった資格もあります。細かく見ていくともっと違う部分があるのですが、似て非なる料理というのは分かったかと思います。イタリアンとフレンチの違いを知ると、料理を食べる楽しさが違ってきますね。