イタリアコラム8月〜Ferragostoフェラゴストって何? | 日本イタリア料理教室協会 活動レポート

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今回ご紹介するのはFerragostoフェラゴストです。



この時期イタリアでは夏休みに入るお店が続出。
Chiuso per ferie (キウゾ ペル フェリエ)
これは「休暇の為、閉店」というイタリアではお馴染みの看板です。



7月中旬から8月末にかけて、
このChiuso per ferie (キウゾ ペル フェリエ)の看板だらけで
ほとんどのお店が閉まってしまいます。



最近でこそ世界的チェーン店など年中無休の店もありますが、
地元の店はほぼ閉まり、まるでゴーストタウンのような期間。
それが最も加速するのがこのFerragostoフェラゴスト8月15日を挟んだ一週間です。



Ferragosto フェラゴストは、キリスト教カトリックの祝日で日本では聖母被昇天祭と訳されます。つまり聖母マリア様が天へ召された日です。
言葉の由来は、ラテン語の Feriae Augusti (アウグストゥスの休息)で、紀元前18 年にローマ帝国の初代皇帝オッタヴィアーノ・アウグストOttaviano Augustoによって制定された休日でありアウグストを称える饗宴であったといいます。ちなみに8月をAgostoアゴストと言いますが、これもOttaviano Augustoアウグストの名前からつけられたと言います。

この期間には豊穣の神であるConsoコンソを祭る祝祭が行われ、収穫を終えた農民には農作業から束の間の休息が告げられます。



各地でユニークな行事がさまざまあるこの期間ですが、平均的なイタリアでの過ごし方は
日本のお盆休みと同様、家族で集まったり、海へ山へ出かけ、夏休みを満喫します。



街に残る留学生が宣告されるフェラゴストは、ずばり食料確保です。
ひと昔前ならば、全ての商店が長期休暇に入るため、その間の食料の確保は必至です。
郷に入れば郷に従えで、イタリアで8月を過ごすなら、イタリア人の行動に習い海へ山へバカンスに出かけるのが得策のようです。



皆さま良い夏休みを。

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