著書の中には、「話し方」や「コミュニケーション」について語っているものもあります。
原稿を持って話すと、聴衆はとても退屈してしまうし、心から語りかけてくるものがないというのは誰もが気づくところです。ですから齊藤氏も「ライブ感」が必要といっています。
「今ここで、自分たちを目の前にしているからこそ湧き出ている言葉だと思ったときには、聞き手は積極的に受け取る姿勢を持つ」
(「人を10分ひきつける話す力 (だいわ文庫)
本当にその通りなのですが、ではどうすればそんなことができるのか?
この答えとして、インプロやゲーム形式のスピーチトレーニングほど最適なものはないと確信しています。
インプロをやりこんでいくと、自分の言葉で語るということが自然と出来るようになり、得意になります。原稿がないほうが喋りやすいくらいです。演劇的なトレーニングなので、上っ面の言葉にはならず、内面の心理・感情が言葉や表情、ジェスチャーとして外に現れるのです。これは理想的ですよね?
齊藤氏も、対話スパーリングのように、実戦経験が必要だと述べています。インプロはそんな実戦を数多くこなすことができるのです。
話し方教室では、度胸をつけたり、実戦を積むことはやっているのですが、どうしても表面的なテクニックになりがちで、「内面から湧き出ている言葉か?」「それがあなたの個性か?」と疑問を呈したくなります。
この手の話し方教室は、受講料も高いので、是非インプロトレーニングを体験してもらえたらと思います。