伝えたいレストラン:人生、山あり、谷あり | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

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大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

私は食いしん坊で、お酒も嫌いではない。
だから美味しいと聞けばどこでも出かける。
今年のミシェランのレストラン関西も先日発表された。
最近の店は気楽に行けるし、どの店も丁寧で、工夫が一杯だ。


それらの店とは別に、この店はすごい、と思うレストランがある。
私の”美味しい”は、その時の仲間や、サービス、食器、会話なども大きな要素だ。
もちろん関西人なので、適性料金が基本。
これらを全て満足させてくれる店が、
サロンドキュイジーヌ 千暮里

(Salon de Cuisine TIVOLI Mme TATSUYA PRIVATE TABLE)だ。
http://r.tabelog.com/hyogo/A2803/A280302/28003468/dtlrvwlst/248923/

フレンチだが、和テイストをふんだんに盛り込み、世界中の食通をうならせる。

芦屋奥池高台にある、知る人ぞ知るお店だ。
財界人はもちろん、皇族や国内外の政界人も訪れる。

このレストランの、東京ではありえないすごさは、自然豊かな広大な敷地と神戸1万ドルの夜景。まずは度肝を抜かれる。

もちろんマダムの暖かいもてなしは訪れる人を魅了する。


この店に連れてくれていって下さった方は学生時代にレストランでアルバイトしていたとか。それから30年以上の付き合いらしい。

大臣が来たいって言っても、彼の予約が入っていれば彼の予約を優先させるよ、って。そんな会話が自然に飛びかう気楽さも魅力だ。


マダムは50年以上このお店をやっているが、ずっと順調だったわけではない。
阪神大震災(1995年)で芦屋の街中にあったお店が大打撃を受け、大切な食器やワイン、食材全てがだめになってしまった、と。
もちろん阪神の経済もしぼんだから痛手は半端でない。
苦労の末、奥池に新しく建て直され、再スタート。
17年たってようやく借金が返せたのよ、ってマダムがうれしそうに語る。


人生、山あり、谷あり、
震災は多くのものを破壊し、人々を苦した。
でもその”谷”があったから今の奥池のチボリがある。
マダムのもてなしにも深みが増している。


地震は人生を考えさせてくれ、私に会社を起こすきっかけを与えてくれた。

今年は東北の大震災で多くのものが失われた。
でもきっと次なる”山”に向けて再興されていくに違いない。


チボリは人に教えたくないお店のひとつだったが、HPもまもなく出来上がる、とか。
元気なマダムの魅力と味と景色を多くの人にも知ってほしい。

伝えたい、貴重な関西の財産だ。