皆さま、こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。
このブログではそれなりの分量を書いていますが、起承転結を意識することはほとんどありません。あの話題とこの話題には共通点があるなとか、実務で戸惑うことになりそうな税務の解説とか、記事や本で読んだことと自分が体験したことがリンクしたなとか。そんな思いをそのまま書き綴っています。
一方、毎日配信しているメールマガジンは、多少なりとも起承転結を意識しているといっていいでしょう。切り口はスポーツの話題。気になる話題があり、自分の経験とも重なり、「何か書けそうだ(でも何が書けるかは分からない)」という感触があれば、まず「どう書き出すか」を考えます。
つまり、考える順序は「承起転結」。切り口となるスポーツの話題は「承」であって、その話題を受けて考える書き出しが「起」でしょう。発想の起点と文章の起点は違う。「転」と「結」は、書いているうちに定まってきます。
日本経済新聞1面にある『春秋』という小さなコラム。書き出しを読むと、最近話題のあのトピックスにつなげるのだろう、ということが概ね分かります。つい、そういう視点で読んでしまうのは、毎日メールマガジンを書いているからかもしれません。
「戦後まもなく、国が各地の迷信や言い伝えに関する実態調査をしたことがある。当時、迷信は日本の近代化を妨げる元凶とみられていた」(15日、日経)。この書き出しから、さて、何の話題につなげるのだろう。
想像したのは宮本常一の『忘れられた日本人』でした。今月、NHK『100分de名著』で取り上げられている本で、1回目の放送(6月3日)では民間伝承や民間信仰をもとにした柳田国男との対比も描かれていたのです。
そういう民俗学の話かと思ったら、全然違った。なんと、「ドクターイエロー」の話題でした。「珍しい車両で、見れば幸せになるといわれてきた。……今年で運行開始から60年になるその新幹線のお医者さんが、近く引退するという」(15日、日経)。
そうか、そこにつなげますか、とビックリした。発想の起点はドクターイエローですが、文章の起点を言い伝えの実態調査にした。さすがに、思いつきませんでした。
そういえば、子どもの頃、カブトムシ型のフォルクスワーゲンを見ると縁起がいいと言われた記憶があります。ただ、赤(だったか)のフォルクスワーゲンは縁起がよくないから目をそらせと。最近、めっきり見なくなりましたが、既に生産は終了しているのだと。街中で見かけたら、心の中で手を合わせることにします。
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