【活用】知ろうとすること | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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 2年ほど前から、山に登るようになりました。長野に親戚がいて、友人もいて、ふとしたことで八ヶ岳の北横岳と大岳へ。その後、網笠山から見た360度の風景に魅せられたのだと思います。富士山、南アルプス、中央アルプス……。

 普段、宇治で過ごしていても、あの山並みはなんという山なのだろうと気になっていました。まして、山に登ると、槍ヶ岳のように象徴的な形をした山は特定できます。でも、無数に連なる山々にも名前があるのか。あるいは、名もない山なのか。気になって仕方ありません。

 先日、岐阜県にある福地山に登りました。その前日、友人宅に着いて話をしているとき、「AR山ナビ」というスマホアプリの話題に。位置情報から、今見えている山の稜線を描き出して、名前や読み仮名を入れてくれるのです。おー、それは素晴らしい! と早速福地山山頂で試してみました。カメラを構えて、稜線を合わせて、パシャリ。2mmほど左にずらせば正確なのだと思います。




 でも、登山名人の嗅覚はすごい。AR山ナビでは○○岳と出てるけど、あれは▲▲岳だろう、と語る友人あり。確かに、地図で位置関係を確かめれば、その通りです。それにしても、頼り過ぎずに遊ぶツールとしては、面白いでしょう。

 事務所の窓から比叡山や水井山、蓬莱山が見えます。比叡山はともかく、それ以外の山を特定できたのも、おそらくこのツールを使った写真をネットで見つけたおかげでした。

 山を歩くと、鳥や花に出会います。出会うと、観察して、つい名前を知りたくなる。写真を撮って、グーグルレンズで判定することもしばしば。でも、やはり頼り過ぎないことです。生物学者のレイチェル・カーソンは、そこの鳥の名前すら知らないのに子どもに自然のことを教えられないと嘆く親に対してこう語りました。

「わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています」(『センス・オブ・ワンダー』上遠恵子訳、新潮文庫、P.36)。

 山を歩くと、感じることが文字通り山ほどあります。そもそも、日常でこれほど土の上を歩くこともない。すぐにカメラを構えるのは野暮なこと。鳥に出会ったら、まずは立ち止まって、ゆっくり観察します。その行動に目を凝らし、声に耳を傾けること。そういえば、『あん』という映画で、餡をつくる樹木希林さんは、大豆の声を聞き、大豆に話しかけていた。

『センス・オブ・ワンダー』に、あと20年早く出会っていれば良かった。でも、出会いに遅すぎることはないはずです。




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