こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)
の「本業ブログ」にようこそ。
少し前ですが、7月14日の日経新聞「近畿経済」欄に、「緩まないネジ」で知られるハードロック工業が紹介されていました。
国内各地の新幹線を支える関西発の技術。40年以上前、若林克彦社長(81)のアイデアによって生まれた、2種類のナットでボルトを締めるネジ。以来、細かな改良を重ね、世界中で採用されているそうです。
面白かったのは、ネジの構造を思いついたきっかけです。
「ネジの構造は住吉大社(大阪市住吉区)の鳥居を見て、ひらめいた。出っ張りのある凸形ナットと、くぼみのある凹形ナットを合わせると、クサビの原理で締結力が増す。「アイデアを考えるのが趣味みたいなもの」(若林社長)といい、出っ張りの厚さや角度の調節など常に性能向上に取り組んでいる」。
2年ほど前、若林社長の著書を読んだことを思い出しました。『絶対にゆるまないネジ』(中経出版)です。
その中でも若林社長は、アイデアについて、こんなことをおっしゃっていました。
「私が仕事にかけてきた思いは、何度もお話しするように、「アイデアは人を幸せにする」ということです。私は単に金銭目的で会社をやっているわけではありません。もちろん、お金はあるに越したことはないでしょう。でも、私にとってお金は、ある程度、食べていけるだけあれば、それで十分なんです。
・・(中略)・・
仕事の目的は、経営の目的は、お金じゃありません。お金はあくまでも手段です。生きることの目的もそう。お金ではないんです。私の場合は、発明を通して「人を幸せにする」ということが生きがいです。そして、それが人生の目的であり、事業の目的でもあります。そこのところで、とくに中小企業の経営者は、きちんとぶれないように「軸」をもたないといけません」(P.95)。
あるいは、こんなことも。
「「大手企業が本気になれば、いくら特許を取っていても、似たような商品をつくられる」という考え方もあるかもしれません。しかし、いずれにせよ、大手企業は莫大な経営資源にものを言わせた生産技術力があるわけで、ローコストに製品をつくるという点では絶対にかないません。
大手企業が「力」で勝負をするならば、われわれ中小企業は「頭」――つまり「アイデア」で勝負していくしかないんです」(P.158)。
アイデアで勝負する。
アイデアは人を幸せにする。
そのぶれない軸があったからこそ、「絶対に」緩まないネジも生まれたのでしょう。
お金は手段。
経営には目先のお金に左右されない、ぶれない軸(背骨)が必要。
さて、そのぶれない軸(背骨)をどこに置くことにしましょうか。
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