【会話】提案すること | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)
の「本業ブログ」にようこそ。

 先日、ある税理士・会計士の方と話をしていたときのこと。

 人のお客さんについて見ていると、もっといろんな提案をしたらいいのにと思うことがある。

 そんな趣旨のことをおっしゃいました。

 もともと、コンサルティング部門に長くいらっしゃったこともあるのでしょう。提案してナンボ、という世界で活躍されてきた目からすると、税理士業務の中の月次業務は、定例業務を淡々とこなしているだけのように見えるのかもしれません。

 かつて、別の方から、私も言われたことがあります。こういう視点で新しい提案をしてみたら?、と。その方も、コンサルティング業務が中心です。

 いずれも、そうだよなあ、と思いつつ、一方で、そうでもないんだよなあ、と思う自分がいます。


 何か提案をする。

 たとえば、コスト削減とか。
 たとえば、店舗の統廃合とか。
 たとえば、究極の節税策とか(要するに「お金を使う」ということですが)。

 そういったことも、必要なのだとは思います。当然、経営者と専門家では情報の非対称性がある。その専門家でしか知りえない、考えられない提案は、むしろ積極的に行なっていかなければならないとも思います。


 一方で、そういった経営上の判断や、節税に対する考え方というのは、本来、経営者の内面から出てくる必要があるのではないか、とも思うのです。

 経営者として、こうしたい。その「こうしたい」という思いに対して、そもそも、「私もそう思う」のか、「私はそうは思わない」のか。そのやり取りがあって初めて、次のステップとして、経営者の思いを実現するための手段を考える必要があるのではないか、と。

 とすると、税理士なり会計士なりの重要な役割は、その「経営者としてこうしたい」という思いをいかに引き出すか、なのではないでしょうか。それは提案という言葉では表現しきれていないと私は感じます。専門家の側がいろんなアンテナを張り、いろんな人と出会い、いろんな抽斗の幅を広げておく。そして、経営者の方と会話をする。その中から、どのアンテナにびびっとくるかは、相手の経営者の方次第ではないかと思います。


 提案した方がいい。
 提案しなければならない。
 でも、その提案は、提案という形を伴わず、内面発生的に生まれた方がいい。

 まるで提案ができてない、一税理士の戯言です。




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