twitterの使用に関する面白いニュースがありました。


==============

「NFLはベンガルズのWRチャド・オチョシンコ選手が

試合中にツイッターを使用していた、として罰金2万5000ドル

(約211万円)の処分を課していたことがわかった。

NFLのルールでは、選手とコーチは、試合開始90分前から

ソーシャルメディアなどにアクセスしてはならず、インターネット

アクセスはおろか、携帯機器、パソコンなどの所持はできない

ことになっている。

が、8月20日の試合で、試合開始前約1時間前と、

試合中と合計2度の書き込みが行われていたという。
==============


普通、このようなスポーツ競技では、試合に際してベンチ内外で

無線機器を使用して無用な連絡を取り合う行為は禁止しているものです。


ベンチ内外でより視野を確保できる第三者とやりとりをして戦術を修正

するなどしていたら、ベンチに座っている監督の意味がないでしょうし、

直接競技に関わっているチーム以外の不特定多数が競技に関わって
しまうことは秩序を保つ上でも問題であるからです。

もし出場停止中のチーム関係者ということにもなったら尚更、です。


つまりその最大の目的は、競技における公平性の確保ですよね。


公平性が保たれない環境下であっては、競技そのものの意義や価値が

崩れ去ってしまうことにもなるので、競技団体としてはそこには神経質

な位気を遣うものです。


・・という中、こういう行為を行うこの選手はかなりのアホだといえます。


競技規則やモラルを遵守する意識も低ければ、チームとしての勝利に

対する意欲と集中にも欠けるという、二重の意味でイタイ存在です。


この選手は過去にも色々とイタズラ的な問題行為を起こしており、

今回についてもツイッターへの書き込みという時点で、競技に関する

戦術的な意図というよりは単なる興味本位やイタズラ心である可能性が

高いと思います。


まあだからアホなんですけど、こういうことをしていてはどのクラブも

欲しいと思わなくなってしまうでしょうし、選手生命を自ら短くしている

ようなものだと思いますけどね・・・。


ちょっとレベルの低い事件で、ある意味残念な気もします。



ところで、NFLでは試合に際してソーシャルメディアへのアクセスは禁止

ということですが、この点が興味深いと思った部分です。


さすがソーシャルメディアが普及しているアメリカらしいといえますけど、

同時にもうそんな時代なのか、、と、時代の変化を感じさせられます。



競技団体は、テクノロジーの進歩や環境変化等様々な状況に応じて、

常に競技規則やあり方を見直していく必要があります。


近年ではビデオ判定が導入、あるいはその是非が議論されたりということ

がよく話題になりますし、またすでにケータイが普及したことで、しかも

通話以外にもメールや動画撮影など機能が年々多様化・コンパクト化

しておりベンチ周辺での無線機器使用についても捉え方が変わって

きたりと、技術進歩は競技にも大きな影響を持つようになっています。


正直、今回のような特に悪意の無い(さそうな)ケースは論外ですが、

これがもし何らかの戦術的な意図を持って使用されていた、ということに

もなると、おそらく罰金どころの騒ぎでは済まなくなり、スポーツ界全体

に関わる大問題になってしまうはずです。


当たり前ですが、チームや選手は、競技において勝利したいものです。


それが大舞台や、よりシビアな状況になればなるほど、その執着の為に

様々な方法で不正行為を行ったり、もしくは抜け道を探すというアサッテ

な方向に力を注ぐことがままあります。


勿論スポーツの大前提はフェアな競争であり、それを前提としている

限り、本来は問題などおきないはずです。


ですが、ごく一部の独善的な悪意や軽率な行動のために、競技団体は

大きく振りまわされ、公平性と信頼性を保つために、競技規則や取り締

まりを強化改善していく必要がでてきます。


非常に不毛な循環ですが、ドーピング問題や賭博問題なんかも

同じような構図でしょうね。



で、ソーシャルメディア。


すでに、特にこのツイッターに関しては、日本でも競技の実況中継や現場

の特別な肌感覚を伝える媒体として価値を見出されてきたところですが、

さすがに、試合の中心にいる選手が使いだすところまではきていません。


日本人は真面目ですし、勝手な行動に対しての処分が厳しいこともあり

容易に同様の事件までは至らないのだろうとは思います。


ただ、今後益々普及してツイッターが市民権を得た時や、勝利のための

手段として何らかの効果的な利用方法が見出された場合、あるいは教育

の度合いとも相関してモラルが低下してきた場合には、同様な問題が日本

でも起こり、寝た子を覚ますような形で日本の各競技団体の規則上に

「ソーシャルメディア使用禁止」などという文句が記載されたりする

ことが出てくるかもしれません。


そんなことする奴がいるかと、今だからこそ笑っていられますが、

ソーシャルメディアの利用が生活の一部という環境で育った若者が

増えていく以上、将来まったくあり得ない話ではないと思います。


今回のNFLでの事例を格好の反面教師として重く受け止め、

是非日本のスポーツ界では、モラル向上と純粋な競技志向を小さい頃

から意識させることを強く推し進めていって欲しいと思います。


そのためには、まず見本となるオトナ、そして影響力を持つメディア・・・。


・・難しいですかね苦笑

同監督がどんな経歴かについては前回書きましたが、
実は、いまいち今回の決定に関して素直に喜べない、
心に何かが引っ掛かっている感じ、が拭えないのです。


それについては後々になりますが、まずその前に自論を一つ。

実は「監督業」に関して自論があり、それは
「本当に優秀な監督なら、ヨーロッパ内で常に指揮し続けている筈」
というものです。


南米よりも資金面で良い環境にある欧州には、選手も監督も、色々な
人材が集まってきます。ブラジルで活躍した選手が移籍金や高年棒を
求めて欧州に渡る傾向があるのは、周知の通りです。
※勿論、欧州から南米に行ったり(戻ったり)ということもあります。


そのような環境では国籍にはある意味寛容で、優れた人材は必ず
「~人」という枠を超えて結果を出し続け、富と名声を得られる
欧州に残る傾向があります。


その意味でザッケローニ氏は、欧州、中でも有数の結果に厳しい環境
であるイタリア一本で、ビッグクラブも含めて監督業を続けてきた
という時点で、優秀な監督であることは間違いなかろうと思います。


逆に、例えば2002年のワールドカップで日本をベスト16に導いた
トルシエ氏に関しては、違う傾向があります。


彼はフランス人で、かつてはフランス国内で指導をしていましたが、
やがて(フランスの影響がある)アフリカ系にシフトしていき、日本
代表監督に就く前には南アフリカ代表監督をしていました。


日本をワールドカップで開催国の名に恥じない結果に導いたことが
間違いない彼の実力であるならば、その後は世界中が注目する監督に
なっていてもおかしくはありません。

いや、そうなるはずです。


ですが、その後の経歴はカタール代表、マルセイユ、モロッコ代表と
やはりあまり一流チームには縁が無い様子。マルセイユでは1シーズン
指揮を執りましたが結果はリーグ5位ですぐに離れる。


個人の志向もあるかもしれませんが、本当に結果を出す優秀な監督で
あるならば、むしろ本人どうこうではなく、競争の厳しい欧州の
クラブや協会が見逃す筈がありません。


まして世界中の誰もが注目するワールドカップで、初開催、しかも
それまで決勝トーナメントにすら行ったことの無い国をそこまで導いた
わけですから・・・。


というところまで含めて考えると、あれは結局のところ監督の素質と
いうよりは、日本のホームアドバンテージの影響が一番大きかった、
というのが本当のところの彼に対する世界の評価でしょう。


いやむしろ世界各国からみれば、開催国は決勝トーナメントに進出する
のが「当たり前」。ないしは、できて当然。できなかったら、監督が
相当悪い、という位の視点が一般的なのではないでしょうか。
(今回南アフリカは残念でしたが、、)


話がそれましたが、一方で、例えば欧州の第一線で活躍する
モウリーニョ氏のような人が、いきなり日本代表の監督を務める、、
なんてことがあるでしょうか?

もしそんなことがあるのだとしたら、日本協会が彼の家族を人質に
取ったと考えるべきです。笑


ということで、クラブ単位であるにせよ、イタリアという厳しい環境
での長年の経験は、それ自体が「少なくとも無能な監督では無い」
ということの証明にはなります。


なら良いじゃないかと思われるかもしれませんが、まだこれからです。


一つの注意すべきポイントは、彼に代表監督の経験が無いということ。


もうひとつは、イタリア一本のあとブランクを経てユベントスの監督
を短期間務めたその後というキャリアについて。


そしてもうひとつ、日本協会との契約内容、です。


最初の点は、善し悪しがあります。

代表監督は、継続して選手を指導できるクラブチームとは違い、
ある程度の期間の中で活動はポイント的に間を空けて継続していく
ものです。

シーズンごとのリーグ優勝のように明確な目標とモチベーションが
得にくい状況(おそらく選手自体の意識は高い)ですし、
環境面のサポートやプレッシャーも異なるはずです。


06年ワールドカップの日本代表監督だったジーコ氏に至っては、
監督経験が無い状態での就任でした。
(日本協会はその点は気にしないのか・・?)

とにかく、「初」であることは、前向きなチャレンジであることは
勿論ですが、同時に、不安要素でもあります。


これまで彼の実績について延々と述べてきましたが、
今度は、その実績は少し当てはまらない部分が出てきます。
そうなると、果たして彼は大丈夫なのだろうか?という疑問が
少なからず出てくるのです。


次の経歴についてですが、欧州での指導経験が長いといっても、それは
・イタリア国内一本であり、選手は各国人を扱うにせよ、自身は
 初の海外チャレンジとなること
 つまり、環境適応能力には実績が無いこと
・監督業での目覚ましい活躍は90年代のことであり、近年は目立った
 成績がないこと
・その上での2年間のブランクと、それを経てシーズン途中からの
 ユベントス監督という、あくまでリアクション的な就任経歴だったこと
・さらに、同氏の年齢は57歳であり、監督としてはまだまだ先が
 あること
というような視点があります。


つまり、初の代表監督就任ということと、尻すぼみ気味の自身の経歴
とを掛け合わせると、何かこれまでのマイナス気味の環境を変えて
新たなチャレンジをしたい、厳しい環境から逃げて楽な所で成果を
出したい、という気持ちの表れなのかなと考えられます。

会見では本人もチャレンジという表現を用いていましたし。
(同時に、もしそうだとするならば、それでいいのか日本協会、、、
という不安もありますが。)


そして最後の契約条件ですが、
2年間ベースで、オプションでプラス2年、というもののようです。


つまり、当然ですが日本に合う合わないも含めて様子を見た上で
続けるかどうかを判断するというもので、勿論それは分かりますし
よくあることだとも思います。

が、問題は決意の度合いとして、最初から日本を次のワールドカップ
で前回以上の結果を出すことに焦点を合わせているわけでは必ずしも
ない、ということです。


それが記者会見での目標に関するコメントで、日本の次のワールド
カップの目標はまず出場、という部分にも出ているような気がします。


現段階ではまだ就任が決まったばかりで、チームの状況も何も知らない
ところで具体的な目標など出しづらいのはわかります。頭が切り替
わってないのかもしれません。


でも、すでにベスト16に2度進出、しかも4大会連続出場をしている
日本にとって、目標がまず「出場」というのは謙遜しすぎだし、
就任が決まったばかりでの会見であり、指導のやる気に満ちている
状態なのであれば、もう少し鼻息荒く「前回同等は」という位まで
言うのは、むしろリップサービスとして必要な範囲なのではないで
しょうか。


それから、契約の流れですが、日本協会はこの度有力候補として考え
ていた監督からはことごとく断られてしまい、
(技術協力でスペイン協会と提携するという話は何だったのか…?)

イタリア人に路線変更してからスムーズに進んできたものの、基本的
には先方のリードで交渉が進んだようです。


日本代表監督というオファーに興味を持ってもらえ、前向きに話を
進めてくれた点には、同じ日本人として好感が持てます。
少なくとも他の監督達は日本代表監督という仕事に対してまったく
眼中にないという姿勢を見事に示してくれたわけですから…。
(でもそれは現実的な世界の視点なので仕方ないですが)


しかし、以上までの要素をトータルで考えると、、
どうも日本代表監督という仕事は、
彼の閉塞感漂う現状のキャリアの転換期に訪れた、視野を広げ経験を
積みイタリアあるいは初の他国で再び活躍するための一つの下積みの
機会でしかない、
という風に考えられるのです。


別にそれが悪いことだとは思いませんが、もしそうだとしたら
日本協会の求めるものとは次のワールドカップまで継続して
代表を指導し代表のレベルを底上げして前回以上の成績をもたらして
くれることであるのに、この契約は果たしてその目的を達成できる
ものになるのでしょうか。


その部分を踏まえた上での意識の擦り合わせはできているのか。

各候補に断わられ続け、いつまでも決定できずに代表戦を迎えてしまい
メディアを中心とした協会手腕の批判にさらされる中、決定を急ぎ
本来の目的を見失ってしまってはいないだろうか。


時期を急いで無理にでも決めようとすることは、代表監督に限った
ことではなく、何にでも当てはまり得ること。


勿論、将来のことはわかりませんし、同氏の意思や協会との交渉の
中身もわかりません。


ただ、目先の体面ではなく、日本サッカーの将来のために、一つ一つ
の選択が本当に的確になされるべきであると思います。


過去にイタリアで成功を収めた一方、いくつかのクラブでシーズン
途中解任、あるいは終了後に解任(と言わないまでも、契約非更新)
という実績を持つ同氏の肩書きの単純な上塗りで終わってしまわぬ
よう、この決定に対して、本人の努力は勿論、日本協会としても全力

でサポートをして、日本サッカーのレベル向上を一生懸命達成して

欲しいと願うばかりです。

日本代表の新監督がアルベルト・ザッケローニ氏に決まりました。


同氏はどんな経歴の持ち主か、ということが度々クローズアップ

されますが、その際必ず俎上に載るキーワードが、「ウディネーゼ」

と「ミラン」での実績。


ウディネーゼは95年からの3シーズン監督を務め、3-4-3の攻撃

サッカーで旋風を巻き起こし、3シーズン目にはリーグ3位に躍進。

当時のチームはセリエAとBを行ったり来たりの状態だったが、

それ以降はAに定着するという、土台をつくった。


当時190超の高さとヘディングを武器に大活躍したドイツ人のビアホフ

とブラジル人のアモローゾというFW陣で、大胆な速攻を武器にチーム

は急激に認知されるようになりました。(懐かしい!)


ビアホフは97シーズンには27得点でセリエA得点王。

20点代前半で得点王になることが多い厳しいセリエでは近年多めの

得点数でもあり、当時いかにイチ中堅チームが得点を量産していたか

がわかります。


また余談ですがアモローゾは、さらに若いころはヴェルディに在籍

していたこともありました。その後セリエAやブンデスリーガで得点王

になるという、少し変わった経歴の持ち主ですね。


話戻って、ザッケローニ氏は

ウディネーゼの躍進が評価されてACミランの監督に抜擢され、

就任初年度にして2年間低迷していたチームを優勝に導いた。


これはまあたいしたものですね。

・お気に入りのビアホフを獲得(今度はシーズン20得点!)

・当時ミランはチャンピオンズリーグの出場権がなく、国内カップ戦も

 早々に敗退、リーグ戦に集中できる環境だった

・チームは前2年間低迷しており、集中治療に適した環境だった

・何だかんだ言っても、トップクラブの選手はいつも優れた選手ばかり

という条件はあったものの、なかなか世界屈指のチームを率いるのは

簡単なことではないでしょう。


でもま、続く2シーズンは結局チャンピオンズリーグも国内リーグも

目立った成績は残せず尻すぼみ。


ちなみに、その後はラツィオ、インテル、トリノ(大黒もいた・・・)を率いる

もやはり目立った成績を残せず、09シーズンの後半から率いた

ユベントスでは最終的にリーグ7位と低迷。


まあ、そもそもシーズン途中で成績が悪くて監督交代をするような

チームで後半劇的に成績を伸ばす方がむしろ非常識なので、

この点については何もザッケローニ氏の責任でも無いという見方の

方が自然だと思いますが。


さらに悪化することなくシーズンを終えた、というプラスの評価の方が

個人的にはしっくりきます。


ただし、問題なのはその前で、トリノを解任されてから2シーズン空いて

09年のユベントスになっていました。


ミランの後に担当したチームで結局目立った成績を残せず、監督業と

しては低迷していた状況で、ユベントスから声がかかるまで少し気持ち

の面でも落ちていたかもしれません。


見方としては、ウディネーゼとミランで躍進したのが90年代であり、

それ以降はうまく結果を残せなくなっており、すでに過去のサッカー

を展開する監督、というイメージがあるかもしれません。


戦術研究や哲学など、近年のサッカーの進化は早い、ともよく言われる

ことですし・・。


ところで、同氏の指導歴は、もうイタリア一色。

ウディネーゼで名をあげてからはラツィオやインテルなども率いており

世界有数のハイプレッシャーリーグでビッグクラブも含めて歴々と監督

を務めるという実績だけでも、もう充分評価に値することです。


決してダメ監督、というわけではないでしょう。


ただ、そんな同氏が、日本にやってきたのは、どんなことがいえるので

しょうか・・。

すでに充分長くなってきたので、次回にします。