前職後、スポーツという言葉を避けて10年。 スポーツ一本で行きたかったら、会社を辞めなかった。
諸々考えるところもあり、敢て違ったフィールドで戦ってみたかった。
『持っている武器は使え!』 と、数多くの周りの人間に言われ続けた。
そんなこんなもあり、やっと現在の屋号、スタンスで再出発を果たした現在。
今まで周りの人間は皆、スポーツ選手か関係者。 治らない・成果が出ないと言われアドバイスをすると、その意味を伝えるまでも無く理解し、実行に至った。
だが現在は、そのものの理由や意義までしっかりと伝えなければ実行に至らない。 アドバイスというスタンス、 “助言すること。勧告。忠告。 ” というアドバイスの意味ではダメなのだと悟るに至る。
一般人の方が目的に対する意識は遥かに弱い。 口では治したい・良くなりたい、向上したいと言っても、その優先順位はスポーツ選手のそれより恐ろしく低い。 だからと言ってスポーツ選手が治療やケアを最優先するかと言ったらそうでも無い。 やはり “運動をしたい” という欲が異常に強く、それが治癒を邪魔するケースも多い。
例えば野球のピッチャーが肩痛いと言ったらボールを投げて、サッカー選手が膝痛いと言ったらボールを蹴ってと想像をつける事も出来る。 だが腰痛の一般人が会社員ですと言ってきても、デスクワークから販売業、建築土木に穴掘りまで限なくある。
スポーツ選手、一般人、ともに各々の難しさがある。 だが共通してしなければいけない事、我々が出来る事は “提案する事” なのである。
後はその提案をどう受け入れるかは、本人の努力であり、本人次第である。
治す側だけの努力では治る事は無い。 それだけは100%間違いない事実である。