一昨日は、自然派四柱推命上級講座のファイナル、そして月一Zoom四柱推命勉強会、そして昨日は二週間ぶりの鑑定日……
慌ただしくも、本当に充実した毎日を、過ごさせていただいています。
月一Zoom四柱推命勉強会では、4つの質問のお題をやったのですが、Aさんが提供してくださった命式の方の「質問の答え」が印象的でした。
Aさんが、その方の四柱推命の命式が内格か外格かを確かめるために、近々の年がどんな時期だったかを質問した所、次のような答えが返ってきたそうです。
「今でも辛く感じることはありますが、100%ポジティブです。全ての出来事は自分がしてきたことの結果に過ぎないので、それを受け入れて、意味があることだと捉え、前に進んでいきたいと思います」
こう答えられると、良い年だったのか悪い年だったのかも良く分からないし、外格か内格かますます判断がつかなくなってしまいます(笑)
迷って分からなくなった時は、とりあえず内格で鑑定してください……
でも、このように答えたこの方は、今すぐではなくても.近い未来に必ずや、成功をつかむに違いないと思いました。
この人が発した言葉は本心なのだろうか…… という疑問は残りますが、仮にこれが、この人が心の底から思っている言葉ではなかったとしても、少なくとも「こんな風に考えることができる人間でありたい」と思っていることだけは、間違いないでしょう。
そして、こういった境地を目指している人は、この世の因果の全体像が認識できているので、時間は掛かっても、やがて成功をつかむものです。
このように考えることができる人にとって、運命のベールは剥がされつつあるし、今はどんなに辛くとも、運が開くのも時間の問題です。
逆に、何でもかんでも環境や周囲の人のせいにして、自分は被害者だと言い続ける人もいます。
気持ちは分からなくはないのですが、そう考えてしまう限り、ずっと闇の中にとどまり続けるしかないし、この世界の因果関係の全体像は見えないままです。
どうしてそんなことが言えるかというと、僕もこの一年半の間、自分は被害者だという思いから抜け出せなくて、自己憐憫の闇の中に、ずっととどまり続けていたからです。
ある時、必ずしも自分が被害者とは言い切れないのかも知れない…… という考えがふっと脳裏に思い浮かんだ瞬間があったんです。
その後しばらくしたら、立て続けに奇跡が起こり続けて、気がついたら、以前よりも幸せに満たされた、優しい人たちに囲まれた今の人生があります。
人生というのは、本当に不思議です。
禅の思想の研究者で仏教哲学者の鈴木大拙(だいせつ)居士の言葉に、次のようなものがあります。
人間は外側の敵を克服しつつ、自分の領域を拡げていくと思っているが、あに図らんや、克服されるべきは、外になくしてかえって内にいるのである。
外にのみ忙しくて、内を忘れた結果、人間は自分とその作品とをあわせて内から崩されていく。
自然を征服したといって大騒ぎしている間に、敵は後方から押し寄せてくる。
人間を征服するものは、外に在るものではなくて、人間自身であったのだ。
(「鈴木大拙全集 第十九巻」参照)
また、僕が尊敬している徳川家康も「本当に恐ろしい敵は外ではなく、身の内にあると思え」と、配下の武将に語っています。
(2024/1/23ブログ「最大の敵は慢心」参照)
克服されるべき敵は自分の内側にいる……
それに気づくと、自分の内側にあるものが実は外側の世界を作り出していて、合わせ鏡のようになっていることにも気づけたりします。
そして、そのことを確信することができるようになると、本当に人に優しくなれる……
この完全な気づきこそが、インテグラル理論でいう所の「グリーン」から「ティール」への進化過程である「第二層への上昇」を意味するのかも知れません。
(2024/11/10ブログ「ティール ~深さと全体性の段階」参照)
自分の外側ではなく、本当の敵は自分の内側にいる(もちろんこれは「自分が外側で出会う人間を、全面的に信用するべきだ」という意味ではありません)ということを知ると、この先の人生で起こることへの恐怖も消えて、穏やかな心持ちになります。
人にも優しくできますし、やがて人生は思いもがけない形で、大きく切り開かれていくはずです。