今日は、自然派四柱推命・Online初級講座の日……
例によって、また夜通しでスライドを作り込んでいます。
昨日一ヶ月ぶりに、1年半ばかり滞在していた練馬に行ってきたんです。
中野坂上にあったサロン ド シルフィーユを出ていかなくてはならなくなった時、たまたま練馬に期間限定の格安物件が見つかり、しかも大家さんのご厚意で奇跡的に去年の8月まで借りられることになって、8月22日のニシーネ スペースの開店日まで、そこにお店の什器を置くことができました。
(2023/7/29ブログ「直感を信じて」参照)
僕は東京で暮らして長いのですが、これまでの人生で練馬で暮らしたことは一度もありませんでした。
1年半の期間は僕にとって、人生の空白期間みたいな感じでしたが、練馬に行かなければ絶対に出会えなかった人との素敵な縁がいっぱいありました。
僕も昔ずっとそうだったのですが、真面目な人というのは、過去に起こした自分の失敗を振り返って、いたたまれない気持ちになって「あの過去の時点に戻って、もう一度人生をやり直したい」などと思ってみたりするものです。
ドラえもんなんかでよくある展開ですが、過去の世界にタイムマシンで戻って、しくじる寸前の自分をつかまえて、その行動を寸前で止められたらどんなに良いかとか、過去に引き起こしてしまった失敗を、四次元ポケットの消しゴムかなんかで、人生から消し去ることができたならどんなに良いだろうと、意味のない想像をしたりすることもありました。
これは僕だけかも知れませんけど……
でも実は、案外そうでもないんですね。
もし、その過去の失敗を消しゴムで消して、それがなかったことになってしまったら、とても大切なものまでそれと一緒に消えてしまうんです。
もし僕が、会社のゴチャゴチャを起こしたあたりの出来事を、消しゴムで消してしまうことができて、あの一連の出来事がなかったことになってしまったら、練馬で出会った人との縁は全部なかったことになってしまいますし、ニシーネ スペースで起こった出来事も全て消滅してしまいます。
そんなの、絶対に嫌です(笑)
今の現在に大切な縁や幸せが存在しているのは、その過去の失敗の延長線上の出来事であって、結局の所、消し去ってしまっていい過去は何一つないんですね。
何かショックな出来事が起こった直後はとてもそうは思えないでしょうけど、やがて、人生で起こった全ての出来事が宝物になる日がやってくる……
ある程度の時間が経過して、過去を振り返ってみた時、必ずそうなっています。
「時をかける少女」という小説に、未来人が過去にやってきて、やがて未来に帰る時、過去に自分が来た痕跡を消すために、自分と関わった人の記憶を消すという、もの悲しいストーリーがあるのですが、もしも過去の一部を消し去ったなら、まだ出会っていない未来に、これと同じようなことが起こって、出会えるはずの大切な人と出会えなくなってしまう……
まあ、これはSFの中のお話で、実際に過去が消せる訳ではありませんけど、そんな風に考えると、辛い過去も含めて、全ての過去が何となくいとおしくなったりもするんですね。