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2003年ころ、私は身長165センチメートルで体重が73キログラムを超えるようになりました。
顔が丸くなりました。
ちょとした坂を上るのも、息があがって、息苦しかったです。
スキーに行っても、僅かな運動量ですぐに疲れました。
思い起こせば、2000年ころから、ビールと日本酒をよく飲むようになりました。
毎日、自宅で晩酌をしていました。
40代後半で仕事に脂が乗ってきて、仕事のことに気をとられ、健康についてはそれほど気をつけていなかった状態でした。
日本酒は銘柄にこだわるようになり、おいしい日本酒を買い求めました。
また、料理好きな妻が私の好きな天ぷらなど揚げ物をたくさん作ってくれました。
とくに穴子の天ぷらが大好きでした。
家で食べる料理はとてもおいしく、おいしい日本酒と天ぷらをおなか一杯食べて、満足していました。
体重は少しづつ確実に増えていきました。
さすが、70キログラムを超えるころから、体が疲れやすくなり始めました。
また、背広が小さくなりすべて着ることが出来なくなり、新しく作りなおしました。
自分の食生活が気になり始め、とりわけ肝臓が心配で、内科医に行き血液検査を定期的に受けるようになります。
GOT、GPT、アミラーゼ゙、クレアチニン、HDLコレステロール、尿酸など、基準値の範囲内でしたが、高めでした。
また、血圧も少し高くなりました。
私は、車で通勤して、ほとんど運動していませんでした。
仕事で出かけた先で、車から降りて、ちょとした坂を上ったら、「はーはー」ととても息苦しくかったのです。
体重は、73から74キログラムの間になりました。
そのころ、新聞か雑誌の書評欄に、ドイツのウルム大学名誉教授コルンフーバー,ハンス・H.著の『アルコール 少量飲酒習慣から健康障害が始まる』の本が紹介されていました。
ほぼA5サイズの僅か90ページにも満たないとても薄い小冊子でした。
私は、この本を読んでみました。
とてもやさしい文章でアルコールの害が説明されておりました。
「酒は百薬の長」といわれるアルコール摂取が、晩酌程度の毎日の少量飲酒が、健康障害の根源であること、
肥満の原因はアルコールであること、高血圧の原因が塩分の摂り過ぎというのは明らかな間違いで、高血圧の原因は肥満、
そしてアルコールであることを、それはアルコールと肥満による末梢血管の閉塞(詰まり)によるものであることを、
やさしい文章でわかりやすく説明しておりました。
古来から『酒は百薬の長 されど万病の元』(出典:『漢書 巻二十四下 食貨志第四下』)といわれていたところ、前半部分のみを引用して過ぎる飲酒を正当化するためによく使われいたのでした。
私は、このとても薄い本に共感するところがあり、アルコール中毒について、文献を購入し、また、インターネットで調べました。
日本には、200万人を超えるアルコール依存症の患者がいること、一日日本酒2合の飲酒は危なくアルコール依存症の予備軍であること、
予備軍は成人人口の約10パーセントに当たる600万人から700万人もいること、
アルコール依存症の治療の中心が国立療養所久里浜病院(独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター、
現独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)であることを知りました。
また、コルンフーバー,ハンス・H教授の指摘とおり、『塩分の摂り過ぎは高血圧の原因でない』というのが既に世界の有力な医学研究者の見解であること、化学製品である精製塩の害が問題であることを知りました。
とても不思議でした。
一体厚生省の役人とその取り巻きの日本の医学者は、なんなのだろうかという思いを持ちました。
政府は一度出した公式見解を撤回できないのです。「お役所は過ちを犯さない」「国は正しい」のです。反対説には抑圧し、一度出した公式見解をあくまで維持する方向に、力を入れるのです。
高血圧の問題から、私は肥満のもう一つの原因である砂糖の問題を調べるようになりました。
砂糖中毒をしらべていくと、幕内秀夫著の『粗食のすすめ』を知りました。
お墓に行くとお供え物にお饅頭、お酒そしてタバコがあること。
化学製品である砂糖中毒の実態を知りました。
それ以来、私は、お饅頭、お菓子をほとんど食べなくなりました。缶コーヒー、清涼飲用水を飲むこともなくなりました。
未精製のお米、玄米食になりました。野菜と魚、時に肉の食事をとるようになりました。
また、多くは、朝食抜きの1日2食、または仕事に夢中になり昼食を忘れて1日1食の食事となる生活を続けていました。
人の食習慣は、長い歴史の中で1日1~2食でした。
1日3食の食習慣の歴史は、わずか200~300年程度でしかないのです。
玄米は、無農薬で化学肥料を使わないものにしました。そして、有害な食品添加物などの使用されている危険な食品が、
材料の原形をとどめない加工品が、社会には溢れていることを痛感しました。
さらに、薬を処方しない真弓定夫医師の存在を知りました。
私も、以前から薬を飲まないようにしておりましたが、以後は基本的に医師から処方される際に投薬の必要性・理由を尋ねるようにしています。
医師からは嫌がられることが多いです。
今まで、投薬の必要性はほとんどありませんでした。念のためとか言葉を濁されます。
私も、真弓定夫医師に従い、健康のために、状況に応じて服薬しないことにしております。
もちろん、服薬をしないと改善できない病気があり、その場合は服薬をしています。
私は、『アルコール 少量飲酒習慣から健康障害が始まる』を読みことから、『粗食のすすめ』にいたり、多くの本を読み、
玄米・野菜・魚に少しの肉の食生活をすることになりました。
そして、お酒をやめることにしました。
お酒をやめて約1年で、体重は53から54キログラムの間に減りました。
坂を上るのも、すいすいと軽やかに上りました。
また、スキーに行っても、軽やかにゲレンデを滑走しました。
約20キログラムの体重減少で、お客様など周りは、癌なのではと心配されていたとのことでしたが、体重を落としたことは自分の健康維持には必要で大変意味のあることだと思いました。
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