ドラッカーとの出会い | 名古屋市の相続・シニア問題に強い弁護士のブログ|愛知県

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 2011年1月、名古屋栄ロータリークラブ読書サロンの課題本である「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んだのが、ドラッカーとの私の初めての出会いでした。それまで、「ドラッカー」の名前は新聞記事の中で見たり、人の話の中で聞くことがありましたが、気に留めていませんでした。弁護士業務とは無縁のものと思って関心はありませんでした。
 その頃、事務所拡大を目指して、今までにないペースでの急速ともいえる人員の増強を行い、私を含め弁護士5名、事務スタッフ11名、合計16名での事務所の運営をしました。事務所内は『組織』とは程遠い状況になっておりました。もともと法律事務所で弁護士スタッフ・事務スタッフを『組織』として機能させることは難しいという意見が多く、ましてや地方である名古屋ではなおさらです。人員が7~8名でも難しいと感じておりましたが、ましてや16名という人数はやはり経験のない自分にとっては厳しい結果となりました。弁護士1人が全員に目を行き届かせる範囲の人数を越え、自分の不行き届きも加わり、グレシャムの法則の通り、構成員1人の問題では終わらなくなってしまったのです。

 そのような暗中模索な状況の時に私は『もしドラ』を読みました。NHKのテレビドラマでも放映されましたが、一読して驚かされました。そこには、私が何より求めていたもの―組織とは何かということや、また、それを円滑に運営するためにはどうすればいいかということが、高校野球部のドラマで初歩的にやさしく書かれていました。私は、驚愕しました。自分がそれまで1年強悩み苦しんだマネジメントについて、大変困難な課題の解決方法―理論的支えと手法―が中学生・高校生向けのとても易しい本にスラスラと書かれているのです。
 ドラマの台本である『もしドラ』の基となったドラッカーの著書『マネジメント』は、38年前の1973年に書かれたものでした。私は、その後『マネジメント』のエッセンシャル版の『マネジメント 基本と原則』を読みました。これが初学者のため大学の教養課程を想定していると思われ、とても分かりやすく、しかも具体的に書かれていました。ドラッカーの『マネジメント 基本と原則』で指摘している通りに、当時の事務所は、『急速な増加は行きすぎを伴う』、『もたらされるものは混乱と無駄である』、『成果を超えた害を与える』―『害』が一気に吹き上がっていたのです。

 そこで、『マネジメント 基本と原則』に従い、その通りに作業に入りました。
1 事務スタッフの試用期間での採用の可否を厳密にすること、
2 就業規準を作り退職手続をルール化し、
3 当法人の「目的・目標」を定める作業に着手しました。
その結果、適正な人員への再編が行われたように思います。現在、弁護士4名、事務8名の体制となり、また、事務所のポリシー(理念、目的・目標、基本方針等の経営計画書)を策定し、新たなスタートを切りました。そして、名古屋栄ロータリークラブの読書サロンを参考に、当法人で毎月読書会を開き、経営学を学ぶことを次のように実施しています。また、現在は、経営計画書の充実とともに人材育成・成長支援を目的とした人事評価制度の確立実施に注力しております。

読書会の課題図書

月初会議時に、全員に本を配布し、1カ月後の次回会議までに感想文を提出します。

・6月 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 著:岩崎 夏海

・7月 [エッセンシャル版]マネジメント―基本と原則 著:P.F.ドラッカー

・8月 デフレの正体―「経済は人口の波」で動く 著:藻谷 浩介

・9月 実践するドラッカー[思考編] 監修:上田 惇生 編著:佐藤 等

・10月 実践するドラッカー[行動編] 監修:上田 惇生 編著:佐藤 等
 

P・F・ドラッカーは、今から102年前の1909年にオーストリアで生まれ20世紀最高の知性の一人であり、1973年著の『マネジメント』によっていわゆる「経営学」が始まったといわれ、それゆえ彼は「経営学の父」と呼ばれています。しかし私は、「経営学」ばかりか、人間への深い洞察、真理とは、社会とは何かを知らしめている『偉大な哲学者』であるととらえています。ドラッカーは、私たちに資本主義と社会主義の対立を超えた新しい社会を知らしめているものと考えています。

 私は、これからもドラッカーを学び弁護士法人名古屋総合法律事務所を企業として組織的に法律事務を遂行し、より良い法的サービスをより適正な価格で提供することにより、社会に貢献します。




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