失恋で分かった私のモラル | 女好き女の日記

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女の人を愛でる日々。現在ブログ更新休止中。

Bさんへの失恋。


その過程で、自分でも気付いていなかった


色々なことに気付かされました。





ひとつ意外だったのは、


もう恋人がいると分かった人に対しては


妄想にロックが掛かるということ。




(相手に恋人がいようがお構いなしに妄想する人間じゃなくて良かった…)






一時期、


好きって思いがどんどん強くなって


お付き合いしたいって本気で思っていた頃に


Bさんにあれこれしたい、されたいと思っていた妄想



それが、スッと静かになったんです。






言ってみれば、


動画を一時停止した感じ。




想像しようとしても


肝心の部分から先に進めないんです。







それはたとえば


私がBさんの正面から


ブラウスのボタンを外そうとして



その2個目くらいで


ボタンに手をかけたままうつむいていて



時の流れが止まったようになっている光景。






時が止まっているけど


お互いの呼吸は微かに続いている感じ。




息づかいは浅く、静かに。


深く、大きくならないように抑え込んで。







私は瞬きもできないまま


自分の手元を見つめているので


Bさんの表情は分からない。





顔を上げればすぐそこに見えるのに。






こんなことをする私に


怒っているだろうか?


軽蔑しているだろうか?





今まで好き勝手に妄想していたこと


お見通しのような気がしてくる。







ごめんなさい


って


謝るべきだろうか?





一瞬の逡巡が永遠のループに入る寸前


Bさんの右手が


行き場を失くした私の指をそっと包む。






その右手の真意を知らなければならないと覚悟を決め



おそるおそる顔を上げると





ここから先はだめだよ、と


優しく咎めるようにも




気持ちは受け止めたから…友だちのままでいられるかな?と


私の意思を確かめるようにも見える



穏やかな表情が


そこにはあって…






そうだ…私はBさんの鎖骨すら見たことがない。



肌の色や質感、


笑ったときの優しい目元は見てきたけれど。






そうして


少しずつ思考が現実に戻り始める。







パスワード付きの光景。





Bさんは恋人の女性を選んだ。


恋人の女性も、Bさんを選んだ。





お互いにお互いを選んだ2人にしか


その先を見ることはできない。






私はBさんの彼女の


名前も姿も知らない。





2人が重ねていく時間も


心の交流も


2人だけのものだ。






思えば私だって


恋人、パートナーがいたときはそうだった。






一人の人とだけ共有したい光景


一人の人にだけ見てほしい私の姿、


知ってほしい心の襞があった。






心と体を許せる人のための指定席はひとつしかなく


ふたつ以上用意することはできない。







ここでもう一つ


思考実験を追加してみたいと思う。





もし私に恋人ができたとする。


それを知った上で


今まで友人と思っていた人から


好意を告げられたら?






おそらく、


友人のままでいよう、貴女がそうしたいと思ってくれるなら


という返事をするしかない。




そして


その友人を信じるしかないに違いない。





もしかしたら


友人でいることができなくなって


離れていくかもしれないし



それはそれで


本人の意思なら尊重したいと思うから。






(恋人ができる気配も


友人から告白される気配も無いというのに


これはまさに


机上の空論)