継続は力なり
40年間「重ね煮」を伝え続けてきた船越さんへ敬意を込めて
「続ける」ということが、どれほどの力を持つのか。
その本質を教えてくれる人がいます。
重ね煮料理を40年以上にわたり、
休むことなく、ただ淡々と、
愛と確信を持って伝え続けてきた 船越康弘さん。
その姿そのものが、まさに“継続の奇跡”です。
10月に双葉保育園で開催された「わらの重ね煮の基本コース」に
参加しました。
17年前にも受けていたのに、忘れていたことも多々あり
初心に戻ることができました。
毎日包丁を研ぐこと
食材に感謝すること
素材を引き立てる「重ね煮」
重ね煮は料理というより生き方
船越さんは熱く語られます。
「重ね煮は、食材のいのちを尊重し、 自然界のリズムを暮らしに取り戻す料理だ」と。
火の通り方、食材の重なり、
陰陽の流れ、日々の体調。
重ね煮はそれらすべてを、
ひとつの鍋の中で調和させる“魔法の調理法”。
でも、それを極め、伝え続けることは
決して簡単な道ではなかったはずです。
それでも船越さんは、
「本当に良いもの」をただ伝えたい一心で歩み続けてこられました。
40年語り続けている重み
40年という時間は、
人の人生の大半を占めるほどの長さです。
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時代が変わり、
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食の常識が変わり、
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教室の形が変わり、
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伝え方がオンラインへ移り、
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人々のライフスタイルが激変しても
船越さんは「重ね煮の原点」を手放さず、
そしてどんなときも“あたたかい笑顔”で伝え続けてこられた。
それが、どれほど尊いことでしょうか。
「そしてお天道様に感謝され流生き方をしていれば
不安もなく健康で幸せでいられる。」
実際にされていることは
スーパーで賞味期限が早い商品から買うこと
野菜の根っこや皮もいただくこと
自然と共に暮らすこと
船越さんが重ね煮に示した40年の姿勢は、
人生そのものへのメッセージです。
「小さな良いことを、淡々と続ける。
それだけで人生は必ず整う。」
これは、料理にも、生き方にも、心にも当てはまる言葉。
続けた先にしか見えない景色を、
船越さんは教えてくれています。
原点に戻って時間でした。











