先日の長野旅で縁あって足を運んだ黒姫童話館で展示されていた作家ミヒャエル・エンデ。





とても有名な童話作家だけれど、童話館の方のお話を聞いて改めて興味が湧き、早速『MOMO』を読み始めた。



『MOMO』は、時間どろぼうに盗まれた時間を人々に取り返してくれた不思議な女の子の物語。



『MOMO』より、心に突き刺さった言葉たちがこちら。


『人間というものは、ひとりひとりがそれぞれのじぶんの時間を持っている。

そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ。』




『人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんじしんできめなくてはならない。

だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでらやらなくてはいけない。』



『しだいに子どもたちは、

やれと命じられたことを、いやいやながら、おもしろくもなさそうに、ふくれっつらでやります。

そしてじぶんたちの好きなようにしていいと言われると、こんどはなにをしたらいいか、ぜんぜんわからないのです。』




『これは「いい子」の生き方でもある。

こうあらねばならない自分が決まっていて、生きることはそのあらねばならぬ姿との隙間を埋めていくことを意味するのだ。』




誰もが身に覚えがあるような、真理をついた言葉たち。



心の余裕というのは、時間を自分でコントロールしているときに生まれてくる。



そうして初めて人の為に心ある時間を過ごすことができる。



この数年自分の身に起きた体験を追っていくと、やはり時間の余裕のなさが心の余裕のなさに繋がっていたように思う。


子どもが小さいうちは自分で時間をコントロールできなかったことで余裕がなくなっていたし、その後も無意識のうちに外側に意識を置いてしまい、一見正しそうなことを優先していた。


まだ見ぬ誰かのために一生懸命に時間を費やしすぎて、目の前の大切なこと、自分自身や家族との時間を置き去りにしていた時期もあった。



時間の余裕は、心の余裕。



余裕がないと、子ども達に心を持って目をかけてあげることは難しい。



限られた時間を何に使うか、それは何を1番大切に想うか。



心で感じない時間は、ないのと同じ。



もしあなたが今、将来のために辛い思いをしていて楽しくない場合、その将来が来た時も、そのまた将来の為に辛い思いをしてるかもしれない。




逆に今を楽しく生きていれば、未来の今も楽しく生きているかもしれない。




将来の不安よりも今この瞬間


大切な人との心あるひとときや五感を味わうことはとても特別で貴重なこと。



物語を通して大切なことを伝えるミヒャエル・エンデの作品、この時代にとても必要だと思う。






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