あぁ勘違い!!うつやうつ状態についてのとんでもない発言! | あなたの未来ライフデザインコーチ・本田章子 オフィシャルブログ

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うまくいかないな、どうしたらいいのだろう?進路のこと、仕事のこと、子育て、夫婦・家族・職場の人間関係で、悩むあなたを応援します。スクールカウンセラー、自治体の相談員の経験があり、社会福祉士で臨床検査技師の私がお話をうかがいます。

「精神的に弱いから、うつになる」

 

「しんどくても、うつに逃げ込むようなことをしないで、乗り越えていくべき」

 

「死にたいと言うくらいしんどいのなら、逃げ出せばいいのに」

 

・・・・・という人がいます。

 

あぁ、勘違い!!

 

反論します!!

 

1)うつ病やうつ状態は、精神的に弱いから発症するわけではありません。

自他ともに認める精神的に強い人も、発症します。

 

 

2)しんどさから逃げるために、うつやうつ状態になるのではありません。

責任感が強くて、逃げない人や、気持ちが優しくて、しんどい状況を見捨てて逃げられない人が発症します。

 

3)うつやうつ状態になると、死にたいと思うくらいしんどい状況から、逃げ出ないのではなく、逃げ出なくなります。

 

 

もう一つ、続けます。

「うつは、心の風邪」という表現があります。

 

これを「風邪だから、たいしたことない」と勘違いしている人がいます。

 

風邪は誰でも発症しますし、ちゃんと治療すると、大丈夫だけれど、こじらせると厄介な病気です。

 

風邪をひいたら、「早めの〇〇〇〇(薬品名)」と言います。

 

無理は禁物で、保温と休養が大事、というのは、小学生でも知っています。

 

「風邪ひいたので、休みます」という時に、「熱があっても、休むな」とは言いません。

風邪をこじらせて、肺炎になって入院・・・という場合もある、というのも知られています。

 

でも、うつやうつ状態って、知識がない分、とんでもないことを平気でいう人が多い。

 

そういう勘違い発言を鵜呑みにして、うつやうつ状態の対応を間違えてはいけません。

 

 

少し、説明をします。

 

うつやうつ状態は、「死にたい」と思うくらいのしんどさがあります。

 

判断力が落ちて、自分で自分のことを決められない。

 

普通にできていたことが、できなくなるというショックも味わいます。

 

買い物をして、支払いに時間がかかる、バスや電車に乗れない、電話が怖くて使えない、人と話せない、眠りたいのに眠れないetc

 

「何でできないの?」と言われても、それを一番知りたいのは本人。

 

そのことを周りに理解してもらえないというつらさも重なります。

 

 

では、どうしたらいいのでしょう。

 

「うつやうつ状態って、そんなに大変なの!?」とおびえることより、やるべきことがあります。

 

誰でも発症するということを理解すること。

 

その上で、リスク管理としての知識が必要です。

 

うつやうつ状態になったら、ストレス環境と距離を取って、休息すること。

 

自分で何とかしようとせず、できるだけ早く心療内科を受診すること。

 

仕事を辞める、離婚する、契約する、解約するなど、後で取消しの効かないことは、決断しないこと。

 

自分のことであっても、うつのときには、決められない。

だから、決めてはいけないのです。

 

がんばるべきポイントは、うつを否定して、休むのを躊躇するのではなく、治療を第一に考えて、休んだり自分の好きなことをすること。

 

それが最優先。

 

恥ずかしがらず、怖がらずに、専門知識のある医師やカウンセラーに相談しましょう。

 

話しやすくて、相談しやすい人を基準に選びます。

 

医師の診察を受け、治療をしているということが、結果的に身を守ることに繋がります。

 

周りに知られたくないという気持ちがあれば、あなたが言わなければいいだけ。医師やカウンセラーには守秘義務があります。

 

周りにいる専門知識のない、なんちゃって相談のいい加減なアドバイスに振り回されないこと。

 

 

がんばるのは、ちょっとお休みします。

 

仕事をしている状況で、うつやうつ状態になったら、診断書を提出して、休職する。

収入面では、傷病手当が利用できないか調べましょう。

 

原因が、厳しい仕事、パワハラ、セクハラ等の場合、「とっとと辞めなさい」とか、「会社と交渉しなさい」とアドバイスする人がいます。

 

うつやうつ状態で、辞めて収入が無くなったり、会社との交渉というストレスがかかるのは、きついです。

 

傷病手当を貰いながら、治療をして、落ち着いてから、その先を考えてもいいのではないでしょうか。

 

会社との交渉も、効果があるかどうか、労力を使う必要があるかどうかの見極めもいります。

 

何もせずに、退職届を出すと、貰える手当も貰えなくなるので、注意が要ります。

 

傷病手当の申請は、インターネットで調べる方法もあるし、社会保険労務士の無料相談(都道府県の社会保険労務士会が実施しているので、日程など問い合わせ)を利用できます。

 

会社との交渉も、無料の弁護士相談を利用して、弁護士の意見を聞いたり、依頼を検討するという方法もあります。

 

何をどんなふうに進めたらいいのかわからない、という時には、市町村の相談窓口に、社労士や弁護士への相談の仕方を相談しましょう。

 

一番大事なのは、うつやうつ状態になった自分を責めることではなく、自分を大事にして、元気になる方法を探していくこと。

 

あなたの才能や強みをいかして、笑顔で生きていくためにも、何が大事を考える視点が要ります。

 

周りのサポートが大事になります。

あなたとあなたのまわりとの関係性を見直す機会になるかもしれません。

 

うまくいかない時に、どうやって乗り切るか?も大事ななリスク管理です。

 

がんばりどころや、誰に何を相談していくかの選択は、あなたが何をしたいのか?にかかっています。

 

何をしたいのかがわからないときには、動けない時。

 

うつやうつ状態の時に限らず、しっかり休みましょう。