心を整えるスキル 1 の続きです。
高校男子バスケ部の40人とは、バスケノートのやり取りでコメントを書いたり、
体育館のコートの横で、個別に話をしたりしています。
ひとりひとり、バスケのキャリアも違うし、運動能力も違います。
また、ヘッドコーチからの指導に対する反応も、微妙に違うのです。
ミニバスや中学時代に、どんな指導を受けてきたか、が如実にでます。
そういうメンバーを、高校男子バスケ部のメンバーとして、
同じ方向に向かっていけるように、働きかけをするのが、
メンタルコーチの大事な仕事です。
最近、この本をヘッドコーチに勧めて、一緒に読んでもらっています。
内田樹さんの修行論です。
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生徒の心を整えるには、まず、指導陣の心が整わないと、
何の意味もありません。
ヘッドコーチをされていいる方は、
ほとんどの人が、バスケットプレーヤーだった方です。
キャリアだけで、指導しようとすると、必ず壁にぶつかります。
ポイントは、コミュニケーションのチカラです。
「黙って俺についてこい!」といっても、
イマドキの子どもはついてこれません。
怖がって、ついてこない、というのが現状です。(苦笑)
指導する側が、きちんと言語化して、
相手に判るように伝える姿勢をみせることが、
大事なのではないか、と感じています。
どのチームのヘッドコーチも悩みは、ほぼ同じです。
「言っていることが、伝わらない」
「生徒が理解しない」
この状態では、心が整うどころか、バラバラになり、
大事な場面で、空中分解してしまいます。
まずは、指導者の心が整うこと。
ここからがスタートです。
続きます。