脳をだますという指導方法 3 | あなたの未来ライフデザインコーチ・本田章子 オフィシャルブログ

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うまくいかないな、どうしたらいいのだろう?進路のこと、仕事のこと、子育て、夫婦・家族・職場の人間関係で、悩むあなたを応援します。スクールカウンセラー、自治体の相談員の経験があり、社会福祉士で臨床検査技師の私がお話をうかがいます。

こんにちは、本田章子です。

ブログアップまでの間が空いてしまって、ごめんなさい。

ようやくパソコンの前に座る時間がとれましたので、

脳をだますという指導方法 2の続きを書きます。

人の行動は、何によって決まるのか?研究している分野があります。

行動心理学と呼ばれます。

また、「行動を変えたい」という時には、

「行動認知療法」という分野が関わってきます。


この学問の根底に流れているのは、

行動は本人が物事をどうとらえているかで決まるし、

捉え方を変えれば、行動や結果が変わってくる、ということではないか、

と、考えています。


おぉ~久しぶりにブログを書くと、

いきなり有名大学の研究室の

偉い先生みたいなすごい強気な発言だぁ~。(爆笑)


人は思い込みで自分の能力を伸ばすこともできれば、

自分で限界を作って、能力を使えなくすることもあります。


さて、あなたは、いかがですか?

また、あなたが指導したいと思っている相手は、どうでしょう。


「脳をだますという指導方法」のきもは、

間違った思い込み(この時点で、本人が正しいと思っている)によって、

掛かっている不要なブレーキをはずすこと、

そして、これしかない!と思い込んでいること

(これも、本人は正しいと思っています・・・苦笑)に

他にも選択肢があり、アレンジがきくことに気がつかせること。


でも、誰だって、

「あなたの思っていること、信じていることは、違っていますよ」

と言われると、アレルギー反応を示します。

実際、私もそうです。(苦笑)

ですから、いきなり本丸を責めるのではなく、

外堀から埋めていく、という作戦をとります。

本人が、かたくなに「こうだ!」と思っている本丸は、後回しにして、

あんまり注目していないところ、たいしたことだと思っていないところから、

じわじわ関わっていくのです。

気がついたら、それまで思い込んでいた価値観が

ひっくり返っていた、というのを狙います。


急激な変化よりも、ゆるかやでも確実な変化の方が

結果的に大きな成果を得られます。


では、どうやって、だましていくか?


だますというのは、正確には、これまでの思い込みや価値観を

手放す方向に、どう感化させていくか、ということ。


まずは、指導する側、関わる側が本気になること。

この場合、本気になるというのは、

がむしゃらに頑張ることではありません。

まずは、指導を成功させるためには、

なんでもします、どんなことでもします、と

覚悟を決めること。

歯を食いしばることではなく、力を抜いて、

素直に、ピュアなきもちになること。

まずは、指導する側や関わる側が、

自分の思い込みをはずすことです。

自分自身の思い込みと同時に、

相手に対する思い込みもはずすこと。・・・これポイント!


現在、メンタルコーチを引きく受けている高校男子バスケ部は、

3年前、思い込みの塊でした。

「○○高校、××高校には、かなわない、勝てない」というムードで

いっぱいでした。

春季大会で、県で3位になったとき、

「この調子で、高校総体でも、ベスト4にはいれるといいね」という声が

あがりました。


全員を集めて、私は、この質問を出したのです。

「なんで、3位で満足するの?

どうして、優勝狙いますって言わないの?

ベスト4でいい、というとそこで止まっちゃうよ。

せっかくチャンスがあるのに、優勝を狙わないのは、もったいない。

ほんとにそれでいいの?」

ほんとに、キョトンとして言いました。

4月に学校に来たばかりの私にストレートに言われて、

言われた生徒も、ポカンとしいました。(苦笑)


試合を見ていて、「いいチームだな」と思ったし、

「これだけの能力を一気に発揮できれば、すごいぞ!」

とワクワクしたし、

他のチームにはない強みもたくさんもっていたからです。


いい加減なことで、そんな発言をしたわけではありません。

それまで、過去、2年間、

長崎県の高校男子バスケの準決勝、決勝は、必ず見に行っていたし、

強いチームがなぜ勝てるのかの理由も、

ゲームを見ながら、ベテランヘッドコーチに解説してもらっていました。

外部から、客観的に見るトレーニングを重ねるうちに、

思い込みによる失敗があるんだ、ということを学びました。

また、努力をしていく中でも、

「負けるには、それなりの理由がある。

負ける努力をして、負けている」

このことに気がついたことも大きかったですね。


今年、メンタルコーチを引き受けて、3年目になりました。

生徒たちの「思い込みを外す」のが、仕事で、

脳をだます方法を伝授し続けています。

どうしたら、筋トレを頑張れるかなぁ・・・と考えながら、

私も筋トレをしています。

「こうするともうちょっとかんばろう、と思えるぞ」と

気づくたびに伝えています。

集中力を上げるためには、どんなことをやるといいかなぁ・・・と考えていて、

身体を動かしたり、環境を変えることで、

脳の認知が変わることに気がつきました。

文献も調べて、ニタニタしています。

集中力アップのために、

荷物や用具の整理整頓する、メンバー同士の挨拶、

試合の時のセッティングをチーム全体で考えて、

動いていくなどを提案しました。

そうやって、お互いに考える場を作ります。

生徒が考えることが大事なので、提案はしますが、

指示命令はしません。

生徒が決めてきたことに関して、

その根拠や理由を聴くというスタンスです。

なんとなく、とか、今までの流れで・・のレベルでは、

行動は変わりませんので、

根拠や理由は、徹底して聞きます。


チームワーク強化のためにキャプテンにリーダーシップ研修を実施する、

「どうせ」「できない」「無理」が口くせになっている生徒には、個別対応をして、

その言葉を使うとどうなるか、行動にどう影響するかを説明していく、

などなど、様々な試みを続けています。


思い込みを外したり、抵抗を少なくして、行動を変えていくには、どうしたらいいだろう?と

常に自分に質問を出して、あらゆるところから、情報を得ようとしています。

そうすると、テレビを見ても、何気なく手に取った本や雑誌からも、

これでもか、これでもか、と、たくさんの情報が集まってくるのです。

「こんなに周りから協力してもらっちゃって、どうしよう!!」と

嬉しい悲鳴を上げています。(笑)

そうやって、気がついたことや分かったことを生徒に伝えて、

また、一緒に考えていきます。


生徒たちは、そういう私の策略にまんまと乗ってくれました。(笑)

上手に脳をだまして、筋トレを集中してやっています。

「バスケが上手くなりたい、そのためなら、なんでもします」と素直にいいます。

さらに学年が上がって、3年生になってくると、

「いいプレーをして、ギャラリーに見に来てくれた観客が

感動するプレーを魅せたい」、と

言い切ります。


目標は?と聞くと、

「全国大会に行きたい、絶対、行く!」と言います。

そして、そのことを、卒業生も支持して、応援してくれています。

「生き方に対する考えが変わりました」というコメントをもらうようになりました。

ちょっとずつ、ちょっとずつ変えていくことで大きな流れになるんだな、と

私自身が学んでいます。


人は、誰でも、自分なりの考え方や、捉え方があります。

でも、それは、思い込みではないのか?

自分で自分にブレーキをかけてはいないか?と

確認してみることが大事なのではないでしょうか。


そして、それに気がついたら、

一足飛びに変わろうとすると失速しますし、

「むずかしい、たいへんだ、無理」といってあきらめてしまうのは

もったいない話です。

脳を上手にだましながら、変えていくことにチャレンジしてみてはいかがでしょう。

また、変えることに自信がついてきたら、

「変える覚悟」を決めると、一気に、変化が加速して、

思いもよらない楽しい変化に繋がっていきます。



ヒンズー教の教えにこんな言葉があるそうです。

心がが変わると態度が変わる、態度が変わると行動が変わる

行動が変わると習慣が変わる、習慣が変わると人格が変わる

人格が変わると、運命が変わる、運命が変わると人生が変わる


心を変えるのはたいへんです。

でも、脳をだまして、上手に変えていくことで、ハードルが下がります。

そういう時の手伝いをする専門家が、

コーチやカウンセラーではないかなぁ・・・と思っています。


さて、あなたは、どうやって脳をだましていきますか?

思い込みで動いていることは、ありませんか?

そこに気づくことが、初めの一歩です。

一緒に、やっていきましょう!