記念日談義 | 浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

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ビスケットの日に
ビスケットが死んだ。

去る二月二十八日の出来事である。

後者の「ビスケット」というのは、
長井龍雪監督を起用した
あのガンダムの最新シリーズ、


『鉄血のオルフェンズ』の
作中の登場人物の名前である。

だから、このキャラクターが、
先々月最後の週のオンエアで、
ついにドラマから退場したというのが、


この今回の冒頭の
一見では至極不可解な文の
意味するところだったりする。


こういうのはやはり、
なんとなく引っかかってくる。


この前ピアフ(♯113)の時の
最後の小ネタのところで


少なからずばらしてしまったので、
もうこのままいってしまうが、


僕に限らず僕らの世代というのは、
おおよそ富野監督による
最初のTVシリーズのガンダムに

多少なりとも、ある種の洗礼を
受けているのではないかと思う。


そうでもないのかなあ。

――まあいいや。

という訳で、僕もやっぱり
それなりにファーストの中身も
知っているし、


それに、長井監督の
『あの花』なんかは、


いかにも自分でも
書いてしまいそうな
コンセプトだったりもしたので、

今回の『オルフェンズ』は、
最初から結構注目していて
期待を裏切られずに楽しんで見た。



蛇足を重々承知の上で
ほんの少しだけ説明しておくと、


いわゆるファースト・ガンダムと
呼ばれている最初の作品は、

非常に大雑把にいってしまえば、
少年たちが一つの共同体を
緩やかに形成しつつ、


それがそのまま軍隊の一画を
担わざるを得なくなって、


否応なく、ある意味ではむしろ
自ら進んで、戦争というものへと

巻き込まれていくとでもいった
骨格を有する話だったのだが、



今回長井監督は、この構図を
絶妙な匙加減で改変しつつ、


基本のところで
決してぶれなく再現していて

個人的には非常に
楽しませて戴いている。


まあ確かに最初のうちは
これ、どうなるのだろうと
思いながら観ていたのだが、


ブライトとアムロの立ち位置が、
オルガとミカヅキによって
きちんと準えられたところで、

へえ、ここに行くのか、と
正直ちょっとだけ膝を打った。


そうなってみると、
アトラとクーデリアとは


やっぱりどこかで
フラウ・ボウとセーラさんとを
なんとなくだが髣髴させるし、

マクギリスの仮面をつけての登場や、
彼のモビル・スーツの色は、
もちろんあえていうまでもない。


だからあの相棒が
ガルマになるのだろうな、と
ずっと思って観ていたのだけれど、


どうやらこのポジションは、
あの17歳のカルタだったらしく、
気づいてみれば名前も似ている。


まあ結局は、
二人でそういう役割を
背負ったことになるようだが。

しかものみならず、
さらにはあの有名な
黒い三連星みたいなのや、
大気圏突入やらといった


ファーストを彩っていた
ある種のガジェット群が、


思いがけないところで
登場してきたりもして、

絶対狙ってるよなあ、
などと思いつつ、
ついついほくそ笑んで見た。


てことは、
最初のあのクランクってのが、
実はランバ・ラル的な
役割を負っていたのだろうか?


機会があったらいろいろと
お尋ねしてみたい気もするが。

まあ、とにかくそういう訳で
僕の今の一番の興味は、
マクギリスとクーデリアとが


実は血を分けた兄妹だったり
するのではないのかという
部分だったりもするのである。


まあ、ここはどうやら
秋まで待たないと
はっきりとはしないみたいだが。


さて、ずいぶんと長くなったが、
今回はここまでが前振りである。


話がどんどん横道に逸れていくのは
ここではいつものことなので
そこはどうぞ御容赦ください。


まあだから僕は、そういう訳で
ネットで見つけた
上に掲げた最初の言い回しを、

へえ、ビスケットの日なんてのが
あるんだなあ、と思いつつ、


やっぱりこの、
出来上がってきた文の
極めて異質な手触りを、


いつかどこかで自分でも
使ってみたいものだよなあ、などと

仕事柄まあ、
考えたりもしたのである。


でも思いつけたのは、
みどりの日にみどりは死んだ、くらい。


文化じゃさすがに人名にならないし、
海ならぎりぎり
ありなのかもしれないけど、
印象がどうにもおかしくなる。

いつかそんな感じの書き出しで、
何かを始めてみるかも
しれないなとも思わないでもないけれど、
今のところ予定は未定。


それでも、何かもっと使えそうな
記念日があるといいなあとは、
やっぱり思ってしまったりした。


という訳でここからようやく、
今回の本題になってくる。


さてこのビスケットの日とやら、
どうやら我が国だけのものである。


全国ビスケット協会なる団体が、
昭和55年に定めたのだそうで。


江戸時代の安政年間の
同日付けの手紙というか、
とある文書に、

我が国での最初のビスケットの存在が
確認できるからという理由なのだそう。


全国ビスケット協会の存在にも
ちょっとびっくりしたのだけれど、


そんな歴史もあったのかと、
感心とまではいかないが、
まあ似たような気持ちになった。

本当、半世紀生きても、
世の中にまだまだ
知らないことはいっぱいある。


そういう訳で、
こういう記念日が
いったいほかにもあるのだろうか、


あったら嬉しいんだけどな、と、
少しつらつらと調べてみた。

いや、これが結構
出てくるものなのである。


きっかけがビスケットだったので、
とりあえず今回のピックアップは
基本そちらのジャンルから。


まずチョコレートの日は、
ある意味なんの捻りもなく、
ヴァレンタインの2月14日。

毎月必ず上に15(イチゴ)を
載せているから、
22日がショートケーキの日と
いうのはたぶん有名な話であろう。


シュークリームの日というのも
やっぱり毎月あって、
しかもこれ19を挟んだ
18~20の三日間なのだそう。


もちろん19が
シュークとの語呂合わせになっている。

3月8日のサヴァランの日も
やはり語呂合わせ。
こちらも全国サヴァラン協会の制定。
実にいろんな団体がある。


変わったというか
気が利いているなと思ったのは、


九月四日のスウィート・ポテトの日。
これ「栗より(九里四里)上手い」から
取っているのだそう。


毎月十三日にしなかったところが、
控えめというか、謙虚というか、
商魂が透けて見えなくていいなと思う。



それからビスケット繋がりで、
クッキーとクラッカーも

一応調べてみたのだが、
こちらはなんか、ばらけている。


チョコ・チップ・クッキーの日が
五月二十三日で、


アーモンド・クラッカーが
七月十三日。


ところでこの日付、
ご存知の方もいらっしゃったが、
偶然にも僕の誕生日だったりする。

探せばもっとあるのかもしれないが、
とにかくそんなのが見つかってきた。


あとカントリー・マアムの日が
十一月十一日。こちらは同商品の
最初の発売日に由来している。


日付が日付なんで、
何か1並びと関係しているのかと
最初は思ったのだけれど
そういう訳でもないらしい。



さらにはプリンの日というもあって、
こちらはやはり毎月で、25日。

理由はプリンを食べると
ニッコリするからだそう。


さすがにこっちは
ちょっとどころでなく苦しいなあ。


しかしそれにしてもなんだかんだで
毎月18日からケーキ屋さんは
連日いろいろと大変な模様である。

それからさらにちなみにだが、
プリンというものは、


そもそもは軍艦の中で、
食事に変化をつけるために、
考案されたものだというのも、


なんだかついでに知ってしまった。

英国の発祥だそうで、
これに敬意を表し、
プリンに関しては、


フランスでもpuddingという英語を
そのまま使っているのだそうである。


ちなみにお隣中国では、
SONYが索尼となるように、
こういう外来語は
大体当て字になるのだけれど、

このプリン、よりにもよって
不倫と書くのだそうである。



さて、悪乗りも過ぎてきたようだし、
そろそろこの辺にしておこうか。


去年も似たようなことをやっているし、
あるいは今回も
記事のタイトルからもうすでに、


ひょっとして、と思われた方も
中にはいらっしゃったかもしれないが、

もちろん今日は四月一日である。

これを記念日といって
しまっていいのかどうかは
ひとまず置いておくとして、


一応世間一般的には
エイプリル・フールと
いうことになっている。

さらにいうと、
僕のたぶん本職の
基本的な仕事の中身は


とどのつまりが、嘘つきである。

そういう訳で今回の記事は、
実は虚実入り混じりに
起こしてあったりするのである。

いや、すいませんでした。

そういう訳で、どれが本当で
どれがそうでないのかは、


是非ご自分で御確認下さいと
放り出そうかとも思ったのだけれど、

まあそれもなんかあれだし、
それに途中でいいことを思いついて、


あからさまに出鱈目を書いた部分は、
うちのA嬢にお願いして、


いつもは使わない、
赤字にしてもらうことにした。

――いや、だから。

真っ赤な嘘ってオチなんですが。

だめかな。

まあですから、くれぐれも、
今回の記事中の赤いところは、
覚えてしまったりしないで下さいね。

間違えてどこかで披露してしまうと、
ちと恥ずかしいことに
なってしまう可能性が極めて大です。


責任は負いかねます。

いや、それ以外の理由で
赤にした箇所もあるにはあるのだけれど。

まあとにかくです。

全国サヴァラン協会なんて
影も形もどこにもありません。


いや、厳密には
今のところというべきか。

いつか知らないうちに
できているかもしれないし。


ちなみにサヴァランは、
結構好物だったりします。


お粗末様でした。