公安調査庁は1日、団体規制法に基づき、オウム真理教から改称した「アレフ」と、教団元幹部の上祐史浩氏が設立した「ひかりの輪」の10都府県、計17施設を一斉に立ち入り検査した。
全国規模の一斉検査は平成24年11月以来。両団体に対する観察処分の更新期限が来年1月末に迫っており、公安庁は検査結果などを基に、5回目の更新手続きを行うかどうか検討する。
公安庁によると、対象はアレフが国内最大拠点の足立入谷施設(東京都足立区)など12カ所。ひかりの輪が5カ所。公安調査官計約270人を動員した。
ことし7月末時点の信者数はアレフが約1450人、ひかりの輪が約200人。公安庁は、両団体が依然として松本智津夫死刑囚(59)=教祖名、麻原彰晃=の影響下にあるとみている。