【書評】児童書 『北加伊道 松浦武四郎のエゾ地探検』関屋敏隆著 | 毎日のニュース

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 北海道の名付け親として知られる幕末の大探検家、松浦武四郎。当時、まだ誰も全体像が分からなかった北の大地をくまなく歩いて地図を作り、各地のアイヌの生活ぶりや文化を記録して回った。その彼の生涯と旅を、知床をこよなく愛する絵本作家が型染め版画で描き出す。親しみやすい絵柄の版画は力強い描線で、近代以前の北海道の雄大な自然を鮮やかな発色で描き出して過不足ない。(ポプラ社・本体1600円+税)