台風8号は11日午前、関東の東の太平洋上で温帯低気圧に変わった。周辺では強い風が吹いているほか、今後も暖かく湿った空気が日本海から延びる梅雨前線に影響を与え、北海道は局地的に1時間で50ミリの非常に激しい雨になる恐れもあり気象庁は警戒を呼び掛けている。気象庁によると、12日正午までの24時間予想雨量は北海道で120ミリ。これまでに降った雨で地盤が緩んでいる所もあり、土砂災害への警戒も必要だ。
台風は千葉県富津市付近に上陸した後、房総半島南部を横切って太平洋上へ出た。各地の雨量は11日未明までの3時間で静岡県伊豆市39・5ミリ、北海道厚岸町37・0ミリ、盛岡市33・0ミリなど。東京都の三宅島では風速20・7メートルとなるなど強風も各地で続いた。
共同通信の集計では台風8号の影響よる死者は長野県の中1男子を含め3人、負傷者は66人。台風が過ぎた地点では天候が回復して気温が上昇、多くの地点で最高気温が30度を超えると予想。関東の一部などに高温注意情報も出し、熱中症に対応するよう訴えた。