川内原発「合格証」、16日に延期  規制委 | 毎日のニュース

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 原子力規制委員会は7日、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の事実上の合格証となる「審査書案」の提示を16日に延期することを決めた。当初は9日の定例会で提示予定だったが、分量が多く精査が必要なため1週間ずらした。

 規制委は3月、地震や津波など重要課題を一番先にクリアした川内を「優先原発」に指定し、審査チームのすべてを投入。他の原発の合格証の“ひな型”となるように審査書案の作成を進めてきたが、九電の補正申請書の提出が遅れたほか、約4000ページ(A4判)に及ぶ新規制基準の適合性の確認に時間がかかっている。

 審査書案は規制委が了承したあと、広く国民から科学技術的意見を募集する意見公募(30日間)にかけられ、修正を経た上で9月にも確定する。地元の同意を得る必要があり、川内原発の再稼働は10月以降になる公算が大きい。