米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は10日、米ミシガン州デトロイトで株主総会を開いた。大規模リコール(無料の回収・修理)につながった乗用車の点火スイッチの欠陥放置問題で大きな非難を浴びており、1月に就任したバーラ最高経営責任者(CEO)にとり経営トップとして初めての総会。
バーラCEOは、こうした問題について「二度と起こさない」と述べ、再発防止をあらためて約束した。
欠陥に絡んだ事故では少なくとも計13人が亡くなっており、大規模リコールにつながった。一部株主は企業統治の強化に向け、経営陣を経験したことのない独立した会長職の設置を求める議案を提出したが否決された。
GMが2014年に公表したリコールは世界で1590万台を超えている。GMは不適切な対応をしたとして15人の従業員を解雇したほか、関連事故の遺族らに対し補償制度を設ける方針を示している。(共同)