事実上の内戦状態にある南スーダンのキール大統領と反政府勢力トップのマシャール前副大統領は10日、紛争の終結を目指し隣国のエチオピアで会談、60日以内に移行政権を樹立することで合意した。フランス公共ラジオがエチオピアのハイレマリアム首相の話として伝えた。
キール、マシャール両氏は5月9日に停戦協定に署名したが、その後も戦闘が散発的に発生しており、今回の合意により紛争が収束に向かうかどうかは予断を許さない状況。ハイレマリアム氏は「(両者は)60日間で移行政権の詳細についての協議を完了させることに合意した」と説明した。
南スーダンでは昨年12月、政府軍と反政府勢力との間で戦闘が始まった。同国には国連平和維持活動(PKO)部隊が派遣され、日本から陸上自衛隊も参加している。(共同)