米国とイランがジュネーブで開いた核問題についての直接会談は10日、2日間の日程を終えた。イランのアラグチ外務次官は終了後「良好な意見交換があったが、双方の隔たりはなお残っている」と述べた。国営イラン通信が伝えた。
ウィーンで16~20日に行われる欧米など6カ国とイランの次回核協議を前に、米国とイランの高官は9~10日、計12時間以上にわたり直接会談した。
イランは11日にジュネーブでフランスと、15日にテヘランでドイツとそれぞれ2国間会談を開くほか、11~12日にローマでロシアとも会合を開催。イランによるウラン濃縮活動の範囲などについて合意点を模索しているとみられる。
6カ国とイランは5月の前回協議で合意文書の起草作業に入ったが、双方の対立は解消できずに終了した。(共同)