米農務省は9日、2014収穫年度(14年9月~15年8月)の世界農産物需給見通しを発表し、トウモロコシの生産量が前年度比ほぼ横ばいの9億7908万トンで過去最大級になるとした。期末在庫は1億8173万トンで、15年ぶりの高水準を見込んでいる。
今秋以降の収穫予想が入った14年度の見通しは初めて。米農務省は今夏の天候が平年並みと仮定して調査しており、実際の作柄は今後の天候に大きく左右される。見通しは毎月修正する。
世界最大のトウモロコシ産地の米国で生産量が3億5397万トンと微増になり過去最大を更新すると予想した。米国以外では、中国やアルゼンチンで生産が拡大する半面、ウクライナやブラジルでは減産となる見通し。
世界の大豆の生産量は前年度比6%増の2億9982万トン。主産地の米国とブラジルが過去最大になる。期末在庫は23%増えるとした。(共同)