気温が15度を上回るとサンダルの売れ行きが大きく伸びる-。気象庁が日本アパレル・ファッション産業協会と協力し、気象データと服飾製品の売り上げの関係を調べたところ、こんな傾向が浮かんだ。ジャンパーやブーツも販売数が大きく伸びる気温があるといい、気象庁は「商品展開や在庫管理に活用してほしい」と呼び掛けている。
サンダルについては平成21~25年春、首都圏の販売データと東京都心の日平均気温との関係を調査。各年とも3月中旬から買う人が現れ、15度を上回ると販売数が大幅に増えた。
雨靴は雨が降った日の前後に加え気象庁が梅雨入りを発表すると、当日の雨量にかかわらず売れ行きがアップ。日傘は気温よりも日射量との関係が強かった。
肌寒くなっていく季節では、女性向けニットは27度▽ジャンパー25度▽ロングブーツ20度▽女性向けコート18~19度▽ニット帽15度-を、それぞれ下回ると売れ行きが良くなった。業界側は「商品展開に大いに役立つ」と大喜びだ。